オールカントリー(オルカン)への集中投資はやばい!?

投資信託の中でも特に人気のあるeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)、通称オルカンは、世界中の株式に分散投資を行うことで知られており、その安定性から初心者にもおすすめされることが多いです。

筆者自身もオルカンへの投資を行っており、安定した長期運用が可能な優れた商品だと感じています。

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しかし、オルカンの人気に伴い、一部からは「オルカンへの集中投資はリスクが高い」という批判の声も上がっています。多くの人々が「オルカン一本で十分」と考える中で、オルカンだけに投資する人が増えていることが背景にあります。私の考えでは、オルカンだけに投資しても特に問題はなく、むしろ不安定な個別株よりも安定したリターンが期待できると思います。

ただし、一方で「オルカンのみの投資はリスクが高い」という意見も存在します。この記事では、オールカントリーへの集中投資が高いリスクを伴う可能性について掘り下げていきます。

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目次

オールカントリーへの集中投資のリスクについて

「オルカンへの集中投資」という言葉は、投資対象がeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)、通称オルカンのみに限られている投資家に対して使われます。確かに、オルカンへの単一投資は、その定義上「集中投資」と言えるでしょう。

しかし、なぜオルカンへの集中投資が一部でリスクが高いとされているのでしょうか?

オルカンへの集中投資がリスクが高いとされる主な理由は以下の通りです。

  1. 米国中心・米国依存
    オルカンは多くが米国株に投資されており、その結果として米国市場の動向に強く依存することがあります。
  2. 新興国の発展に対応できない
    オルカンは世界各国の株式市場に投資しているものの、特に新興国市場に対する柔軟な対応が難しい場合があります。
  3. 基軸通貨の変更への対応
    万が一、世界の基軸通貨が変更された場合、オルカンへの投資は影響を受ける可能性があります。

以上の点から、オルカンへの集中投資は一定のリスクを伴うと言われています。投資家はこれらのリスクを認識し、自身の投資戦略を慎重に考える必要があるでしょう。

オールカントリーの米国依存について

オールカントリー(eMAXIS Slim全世界株式・オールカントリー)は、確かに米国企業を中心に構成されています。このファンドの構成比率を見ると、米国が60.4%を占め、日本5.5%、イギリス3.5%と続きます。このことから、オールカントリーが米国中心であり、米国市場に大きく依存していると言えます。

しかし、この米国企業の中心的役割は、世界経済において米国企業が重要な地位を占めていることを反映しています。私たちの日常生活には、Apple、Google、Amazon、Microsoftなどの米国企業が深く関わっています。これらの企業の製品やサービスは、世界中の多くの人々にとって不可欠です。

このように、米国企業が世界経済、特に私たちの社会生活に深く組み込まれているため、オールカントリーの中で米国企業が大きな割合を占めるのは自然なことです。

米国経済が不振に陥れば、その影響は世界中に波及します。だからこそ、オールカントリーにおける米国企業の大きな割合は、世界市場の動向を捉える上で重要な役割を果たしています。この点を理解すれば、「米国中心・米国依存」という批判よりも、オールカントリーへの投資が世界経済の動きに対応するための有効な手段であると言えるでしょう。

オールカントリーと新興国市場の対応力

オールカントリー(eMAXIS Slim全世界株式・オールカントリー)への集中投資に関する懸念の一つとして「新興国の発展に対応できない」という指摘があります。この指摘は、オールカントリーの中で新興国の割合が少ないため、新興国が経済的に成長してもその恩恵を十分に受けられないという見方に基づいています。

しかし、オールカントリーの新興国割合が現時点で小さいのは、新興国市場の時価総額が全体的に小さいためです。新興国市場が成長し、時価総額が増加すれば、オールカントリーの中でのその比率も自然と上昇します。

オールカントリーは、各国の株式市場と経済状況を反映し、自動的に組み入れ比率を調整します。そのため、新興国の経済成長に伴い、オールカントリーの構成比率も見直され、新興国の成長を取り込むことが可能です。

オールカントリーの強みは、世界経済や株式市場の動向に合わせて組み入れ比率を自動的に調整し、適切にリバランスされることにあります。新興国市場が急成長する場合、一時的な急上昇が続かない場合もあります。新興国市場は成長の可能性が大きい一方で、市場規模が小さく不安定な側面もあるため、無闇に比率を高めるとリスクを増大させることになりかねません。

新興国市場の成長が安定し、時価総額が増加するにつれて、オールカントリーも自動的にその比率を調整し、新興国市場のポテンシャルを取り込んでいきます。したがって、新興国市場の発展に対応できないという懸念は、長期的な視点から見れば必ずしも当てはまらないと言えるでしょう。

オールカントリー投資と基軸通貨の変動リスク

オールカントリー(eMAXIS Slim全世界株式・オールカントリー)への集中投資におけるリスクの一つとして、「基軸通貨の変更」が挙げられます。

現在、世界経済はアメリカのドルを基軸通貨としています。このドルの地位により、アメリカ及びその企業は高い信用を維持しています。しかし、仮にドルの基軸通貨の地位が変わると、アメリカ企業の信用力や影響力に変化が生じる可能性があります。

実際に、中東や中国、インドなど一部の国々ではドル覇権からの脱却や新しい経済システムの構築を目指す動きが見られます。これらの動きが進み、ドルの地位が揺らぐと、現在のオールカントリーにおける米国株の大きなウェイトがリスク要因になるとの懸念があります。

しかし、基軸通貨の変更は短期間で進むものではありません。変更には長い時間を要し、その過程でオールカントリーの組み入れ比率も変化していくと考えられます。基軸通貨の変動がもたらす経済的変化に対し、オールカントリーはその変化に応じて適切に組み入れ比率を調整するでしょう。

したがって、オールカントリーへの集中投資が基軸通貨の変更により直面するリスクは、実際には長期的視点で見た場合、現時点では限定的と言えます。基軸通貨の変動はゆっくりと進むため、投資家はその過程を注視し、必要に応じて自身の投資戦略を調整することが重要です。

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よくある質問 オール・カントリー

S&P500オール・カントリーを両方買うのは?

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まとめ オールカントリーへの集中投資とリスク

オールカントリー(eMAXIS Slim全世界株式・オールカントリー)への集中投資が高リスクかという疑問に対して、実際のところ特別な問題はありません。

株式投資には一般的なリスクが伴いますが、オールカントリーはそのリスクを抑える選択肢の一つです。この投資信託は世界中の株式に広範に分散投資しており、比較的安定した投資先と考えられます。

過剰な心配をする必要はなく、オールカントリーに集中投資をしても問題ないと言えます。全体として見ると、世界的な株式市場に幅広くアクセスできるため、多くの投資家にとって安定感のある選択肢となるでしょう。

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この記事を書いた人

株式会社シュタインズ
「テクノロジー×教育の研究開発」を事業の基盤に、現在は金融教育サービス事業「Moneychat(http://moneychat.life/)」の企画と開発を進める。

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