新NISAを活用する最も効果的な方法は、以下のステップに従って進めることです。
- まず、無理のない範囲で貯蓄を行います。生活に余裕がある範囲内での貯金が基本です。
- 貯めた資金は、新NISAを利用してeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)への投資に充てます。これにより、長期的な資産形成を目指します。
- 投資したオールカントリーは、可能な限り長期間保有することが鍵です。短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持って運用しましょう。
この戦略は、資産形成を目指す際の基本的でシンプルなアプローチと言えます。
ブログや投資界隈を見ると、しばしば目にするのが、「年始に360万円を一括投資」や「5年間で生涯投資枠1,800万円を使い切る」といった大胆な戦略です。しかし、これらのアプローチをそのまま真似する必要はありません。
大切なのは、従来の貯金のみに頼る姿勢から、新NISAを利用して少しでも投資に資金を回すことへの考え方のシフトです。将来に向けた資産形成においては、無理のない範囲で計画的に投資することが重要です。他人の過激な投資スタイルに振り回されることなく、自身の経済状況に合った投資計画を立てましょう。
※当サイトには広告が含まれます。
投資の基盤となる「種銭」の賢い貯め方
投資において最初に必要なのは「種銭」となる資金です。新NISAの年間投資枠は最大360万円に設定されており、月平均で30万円の投資が可能ですが、実際にこの額を継続して投資できる人は限られています。
多くの人は、投資に入る前にまず種銭を作るところから始めます。この種銭を貯める過程は、個人の生活状況、家族構成、職業、収入などによって大きく異なります。過度に苦しい節約をして貯金することはお勧めしません。大切なのは、無理なく続けられる節約の方法を見つけることです。個々人に合った方法で、着実に種銭を貯めていきましょう。
新NISAを活用した賢い資産運用
長期にわたって現金(日本円)を保有するのは避けましょう。ただし、生活費の6ヶ月から2年分は生活防衛資金として確保することが重要です。それを超える余剰資金については、インフレに対抗できる資産に転換するのが賢明です。
日本円には2つの大きな弱点があります。「インフレ」と「円安」です。日本は長い間デフレが常態化していましたが、健全な資本主義経済では年間2%程度のインフレが望ましいとされています。2021年以降、日本でもインフレが進み始め、その影響を感じている人も少なくありません。
このような状況の中、貯まったお金は新NISAを利用し、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)などのインフレに強い投資先に向けることが推奨されます。適切な資産運用により、将来への備えを強化しましょう。
インフレが進行すると、銀行預金の金額は変わらなくても、その購買力は著しく低下します。つまり、同じ金額でも以前より少ない商品やサービスしか購入できなくなるのです。
もう一つの重要な問題は「円安」です。長らく1ドル=80円〜120円で推移していた為替レートが、2022年以降急激に円安に傾き、「1ドル=140円〜150円」が新たな基準になっています。円が他通貨に対して弱まるということは、国際的に見て日本の経済力が相対的に低下していることを意味します。
このような状況下で、資産を円建ての現金のまま保有し続けることは、インフレと円安の影響を直接受けることになり、結果的に資産価値が目減りするリスクが高まります。だからこそ、インフレに強い資産への転換や、為替リスクに強い投資先への分散が重要になってきます。
一度投資したオルカンは忘れて放置してしまうのがベスト
新NISAを利用してオルカンに投資する際には、以下の2つの基本原則を守りましょう。
- 定期的な積立継続: たとえ少額でも、毎月一貫して積み立てることが重要です。
- 長期保有の維持: 一度購入したオルカンは、まるで忘れたかのように長期間保有し続けます。
特に2点目に関しては、過去の研究によれば、投資成績が良好だった人は「すでに亡くなっている人」や「運用の存在を忘れている人」であることが多いとされています。これは、「適切に分散された株式を超低コストで保有していれば、余計な手を加えず静観することが最善」という考え方を示しています。
このアプローチを取ることで、新NISAの運用において大きな失敗を回避し、長期的な資産形成と老後資金の安定を目指すことが可能です。毎月の積立を継続し、投資を長期間保有することが、安心した老後への道となるでしょう。
新NISAを始める方におすすめの証券会社!
新NISAを検討している場合、特に月額5万円以下の投資を考えている方には、クレジットカードを使用した投資方法がおすすめです。この方法では、マネックス証券と提携している「マネックスカード」の利用が特に有効です。
マネックスカードは、クレジットカード投資において最高のポイント還元率を提供しています。さらに、マネックス証券では現在特別キャンペーンを実施中で、新たに口座開設を行うと2,000円のボーナスが得られます。口座開設を検討している方にとって、これは大変魅力的な機会です。
このように、マネックス証券は新NISAを始める方にとって、コスト効率の良い選択肢となり得ます。特にクレジットカード投資を利用することで、投資の利便性とともに追加のメリットを享受することが可能です。
マネックス証券|無料クレジットカードと積み立て還元
マネックス証券は、主要なネット証券会社(auカブコム証券、SBI証券、松井証券、楽天証券を含む)の中で、最高のポイント還元率1.1%を提供しています。これは、クレジットカードを利用した積立投資において非常に有利な条件です。
加えて、ワン株(単元未満株)の買付手数料や投資信託の購入時の申込手数料が無料である点も、投資家にとって魅力的なポイントです。このため、インデックス投資や高配当株に興味がある方にもマネックス証券はおすすめです。
IPO(新規公開株)に関しても、マネックス証券は取り扱い銘柄数が多く、完全平等な抽選システムを採用しています。これにより、投資資金が少ない方でも当選する可能性があり、IPO投資を始めたい方にも適しています。
現在、マネックス証券では口座開設により2,000円がプレゼントされるキャンペーンも実施中です。投資を始める絶好の機会となるでしょう。
SBI証券の魅力|低手数料と多様な国の株式
SBI証券は、業界でトップクラスのシェア率を持ち、特にその低い手数料が大きな魅力です。
SBI証券では「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」という2種類の手数料プランがあります。スタンダードプランでは、手数料が55円からとなっており、アクティブプランでは1日の約定代金が100万円まで無料です。これらのプランは投資スタイルに応じて途中で変更が可能です。
SBI証券は、外国株式の取り扱いが9カ国にわたり、業界で最多を誇ります。具体的には、米国、中国、韓国、ベトナム、ロシア、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアの株式を扱っています。
三井住友カードで積立投資を行うと、積立額の0.5%~5.0%相当のVポイントが付与されます。クレジットカード積立投資の上限は月5万円で、その利用で250円~2,500円相当のポイントが得られるためお得です。
さらに、SBI証券では1株から取引できる単元未満株(S株)も取り扱っており、特に高配当株への投資にも適しています。
これらの特徴により、SBI証券は多様な投資ニーズに対応可能な証券会社として、多くの投資家に選ばれています。
松井証券|老舗のネット証券と手厚いサポート
松井証券は、国内有数の老舗証券会社であり、投資家からの信頼も厚いです。多彩な投資商品やアドバイザリーサービスを提供しており、投資初心者から上級者まで幅広いニーズに応えています。その他のメリットやサポート体制についても紹介します。
松井証券の魅力の一つは、手厚いサポート体制です。ウェブ上で簡単によくある質問を確認できるだけでなく、投資信託や株に関する相談について、それぞれ専用の電話相談窓口を設けています。これにより、サービス全般や特定の分野について必要な情報を迅速に入手できる環境が整っています。
さらに、契約者のパソコン画面を共有しながら相談できる「リモートサポート」も提供されており、パソコン操作に不慣れな方でも安心して相談を受けることができます。
この機会にぜひ松井証券公式サイトをチェックしてみてください!
よくある質問 オール・カントリー
- S&P500オール・カントリーを両方買うのは?
-
全世界株式と米国株式のどちらに投資するかはよく議論が巻き起こっていますが、結論から言うと、「両方(どっちも)買う」「どっちかを買う」どちらでも大丈夫です。詳しくは以下の記事で解説しています。
オールカントリーとS&P500、どちらが投資に適している? オールカントリー(オルカン)とS&P500は、インデックス投資の人気先として注目を集めていますが、両者の選択に迷うこともあるでしょう。 https://moneychat.life/m... - S&P500とオール・カントリーはどっちを買えばいいですか?
-
どちらに投資しても問題ありません。S&P500とオール・カントリーの比較など、詳しくは以下の記事で解説しています。
オールカントリーとS&P500、どちらが投資に適している? オールカントリー(オルカン)とS&P500は、インデックス投資の人気先として注目を集めていますが、両者の選択に迷うこともあるでしょう。 https://moneychat.life/m... - 全世界株式は最強ですか?
-
「オールカントリーだけに投資すればいい」「オールカントリーは最強」といった意見を見かけることがありますよね。全世界株式は最強なのか、オールカントリーにだけ投資したらいいのかは以下の記事で解説しています。
積立投資はオールカントリーだけでいいの?全世界株式が最強? 投資信託のファンドを選ぶ際に、「オールカントリーに投資するだけで良いのか?」「全世界株式ファンドが最強なのか?」と迷うことがあるかもしれません。 結論から言う... - オルカンをおすすめしない理由はありますか?
-
オルカンをおすすめしない理由については以下で解説しています!
全世界株式(オールカントリー)の投資をお勧めできない6つ理由とは? インデックス投資を検討する際、多くの人が「全世界株式(オールカントリー)」への投資に興味を持つことでしょう。しかし、この投資戦略に対して「おすすめしない」と... - オールカントリーの買付日はいつがおすすめですか?
-
オールカントリーのおすすめの買付日については以下の記事で解説しています。
オールカントリーの積み立てタイミングは?ベストな時期はいつ? オールカントリー(全世界株式)への投資は、多くの人にとって魅力的ですが、その積み立てタイミングについて疑問を抱くことはよくあります。一体、オールカントリーの... - 全世界株式オールカントリーと除く日本どっちがおすすめなの?
-
全世界株式オールカントリーと除く日本の比較と、どちらがおすすめなのかについては以下の記事で解説しています。
全世界株式投資オールカントリーは日本を含むか除外するか、どちらが良いのか? こんにちは! 全世界株式への投資を検討する際、よくある疑問の一つが「全世界株式オールカントリーに日本を含めるべきか、除外すべきか?」です。 はっきり言ってしま... - SBI・全世界株式インデックス・ファンド(通称:雪だるま)とeMAXIS Slim全世界株式(通称:オール・カントリー)のどっちがおすすめなの?
-
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(通称:雪だるま)とeMAXIS Slim全世界株式(通称:オール・カントリー)の比較については以下の記事で解説しています。
オールカントリー投資の選択!SBI雪だるまとeMAXISオール・カントリーどっちを買うべき? こんにちは! オールカントリーの投資を考える際に、「SBIの全世界株式インデックスファンド(通称:雪だるま)とeMAXIS Slim全世界株式(通称:オール・カントリー)の...
まとめ 新NISAを効果的に利用する
新NISAの活用方法は個々の選択に委ねられますが、以下の3つのステップが特に推奨される最適解の1つと考えられます。
- 毎月の貯蓄習慣の構築: 自分の生活範囲内で無理なく、一貫して毎月貯蓄を行うことが重要です。
- 貯蓄した資金の新NISAでの投資: 貯まった資金は迷わず新NISAを通じてeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー、通称オルカン)に投資しましょう。
- オルカンの長期保有: 一度購入したオルカンは、長期間売却しない覚悟で保有し続けることが推奨されます。
これらのステップは、長期的な資産形成に役立ち、将来的な金融安定への道を築く助けとなります。無理のない貯蓄から始め、新NISAを利用して賢く投資し、そして購入した資産を長期間保有することで、財務の安定性と成長を目指すことができるでしょう。
-
オールカントリーとS&P500、どちらが投資に適している?
-
オルカンは、世界の株式市場を『固定』せず、むしろその『変化』を活用するツール
-
積立投資はオールカントリーだけでいいの?全世界株式が最強?
-
オールカントリーの積み立てタイミングは?ベストな時期はいつ?
-
全世界株式(オールカントリー)の投資をお勧めできない6つ理由とは?
-
全世界株式投資オールカントリーは日本を含むか除外するか、どちらが良いのか?
-
オールカントリー投資の選択!SBI雪だるまとeMAXISオール・カントリーどっちを買うべき?
-
【新NISAで成功する】新NISAはオルカン1本で大丈夫!?リスクや向いてる人などを徹底解説!
-
オールカントリー(オルカン)への集中投資はやばい!?