全世界株式(オールカントリー)の投資をお勧めできない6つ理由とは?

インデックス投資を検討する際、多くの人が「全世界株式(オールカントリー)」への投資に興味を持つことでしょう。しかし、この投資戦略に対して「おすすめしない」という意見も存在します。

それでは、なぜ全世界株式(オールカントリー)がおすすめされないのでしょうか?以下、その理由を解説します。

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目次

オールカントリー投資とは? 世界の株式市場を理解しよう

オールカントリー投資とは、全ての国の株式市場をカバーする株価指数を指します。この指数には、米国、日本、イギリス、中国、ブラジル、インドなど、世界中の主要な株式市場が含まれています。

オルカンに関する深い解説は以下の記事でしていますので、必ず読んでください。

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オールカントリー投資において、アメリカ市場は特に大きな影響力を持っています。一方で、新興国の経済成長が著しいため、オールカントリー指数にはこれらの新興国市場も増加しています。

そのため、アメリカの成長だけでなく、新興国の成長にも投資したいと考える人にとって、オールカントリー投資は魅力的な選択肢と言えるでしょう。

オールカントリー投資の国・地域別構成比率は、アメリカが59.6%と過半数を占め、日本の割合は6.2%です。

オールカントリーの構成銘柄

オールカントリーの構成比率トップ10は以下の通りです。(※2023年10月31日 基準)

No.コード銘柄業種構成比(%)
1AAPLアップルコンピュータ・通信機4.50
2MSFTマイクロソフトソフトウェア4.00
3AMZNアマゾン ドットコム情報サービス2.10
4NVDAエヌビディア電子機器・部品1.70
5GOOGLアルファベット Aコミュニケーション・サービス1.50
6TSLAテスラ自動車0.90
7LLYイーライ リリーヘルスケア0.80
8GOOGアルファベット Cインターネット0.80
9UNHユナイテッドヘルス グループ医療サービス0.80
※日本株と米国株のみ表示しています。参考

インデックス投資の魅力:オールカントリーの理由とメリット

インデックス投資は、オールカントリーを選ぶ理由があります。その理由とメリットについて以下に説明します。

理由① 分散投資ができる

オールカントリーインデックスは、多くの国や業種を包括しています。これにより、投資リスクを分散させることが可能です。米国、日本、イギリス、中国、ブラジル、インド、ロシアなど、世界中の主要な株式市場が含まれており、特定の国や業種への過度な依存を避けながら投資できます。

理由② コスト効率が高い

オールカントリーインデックスに連動するインデックスファンドやETF(上場投資信託)は、アクティブファンドに比べて運用コストが低いのが魅力です。そのため、他のインデックスファンドと比べてもコスト効率が優れています。たとえば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬率は、年率0.1144%以内(税込)と非常に低い水準です。

理由③ シンプルな運用が可能

オールカントリーインデックスへの投資により、投資家は複数のインデックスファンドやETFを組み合わせる必要がありません。そのため、シンプルなポートフォリオを構築しやすく、運用が簡素化されます。

オールカントリー(全世界株式)がおすすめできないと言われる6つの理由

インデックス投資に興味を持つ初心者の方々にとって、魅力的な選択肢として「全世界株式(オールカントリー)」への投資が挙げられます。しかし、この投資戦略に対しては「おすすめしない」という声も存在します。それでは、なぜ全世界株式(オールカントリー)がおすすめされないのでしょうか?以下、その理由を解説します。

全世界株式がおすすめされない理由①:元本保証されていない

オールカントリー(全世界株式)は、世界中の多様な株式市場に投資することで、国や地域のリスクを分散させる魅力的な投資法です。しかし、注意が必要なのは元本保証がないという点です。

つまり、投資した金額が減少する可能性があることを意味します。たとえば、10万円をオールカントリーに投資した場合、市場の株価が下落すれば、投資家の元本が9万円や8万円に減少する可能性があるわけです。

このようなリスクがあるため、慎重に検討することが大切です。

全世界株式がおすすめされない理由②:米国市場と比較してリターンが低い

もう一つの理由は、オールカントリーが米国市場と比較してリターンが低いという点です。

SBI証券より引用

2018/12/28~2022/12/30のS&P500とオールカントリーの運用成績の比較を表した図が上記となります。

S&P500の方が運用成績が良いことがわかります。

2022年12月末のパフォーマンスの比較表は以下の通りです。

 eMAXIS Slim 米国株式
(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
1年リターン-6.09%-5.58%
3年リターン(年率)14.40%10.94%
1年標準偏差21.2817.92
3年標準偏差(年率)19.4618.53
1年シャープレシオ-0.29-0.31
3年シャープレシオ0.740.59
SBI証券より引用

主な米国株式と全世界株式のファンドの成績の比較は以下の通りです。

分類ファンド名6ヵ月リターン1年リターン3年リターン
(年率)
米国株式SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500)-1.41%-6.11%14.27%
全世界株式eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)-1.34%-5.58%10.94%
米国株式eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)-1.45%-6.09%14.40%
全世界株式SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全世界株式)-1.10%
全世界株式eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)-1.49%-5.64%11.31%
全世界株式SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))-0.91%-5.24%10.65%
SBI証券より引用

全世界株式がおすすめしない理由③:為替の影響を受けやすい

オールカントリー(全世界株式)は、世界中の多様な株式市場に投資することで、国や地域のリスクを分散させる投資方法ですが、為替の影響を受けやすいというデメリットもあります。

具体的には、日本円を基準通貨として、海外の株式に投資を行う場合、為替変動が投資リターンに影響を与えます。たとえば、あなたが投資した海外の株式が価値が上昇しても、その国の通貨が円に対して下落している場合、為替差損が発生し、投資リターンが減少することがあります。

為替の影響を受けやすいというリスクを認識して投資を行うことが大切です。

全世界株式がおすすめしない理由④:成長性の低い国も含まれる

オールカントリー(全世界株式)投資では、世界中の株式市場に分散して投資するため、成長性の高い国や地域の株式に投資する一方で、成長性の低い国や地域の株式にも投資することになります。成長性の低い国の株式は、経済成長が鈍く、株価の上昇が期待できない場合があります。

成長性の高い国や地域に特化した投資を検討する場合は、新興国株式や特定のセクターに焦点を当てた投資信託などを利用することも一つの方法です。

全世界株式がおすすめしない理由⑤:組み込み銘柄数が多い

さらに、オールカントリー(全世界株式)投資の欠点として、組み込まれている銘柄数が多いことが挙げられます。これにより、以下のデメリットが生じます。

  • パフォーマンスの把握が難しい
  • 各銘柄の分析に多くの時間がかかる

オールカントリーに含まれる銘柄の詳細な分析が予定されていない場合は、このデメリットを気にせずに進めることもできます。

全世界株式がおすすめしない理由⑥:リスクヘッジにならない

世界の経済は複雑に絡み合っており、特に先進国と新興国の株式市場は相互に関連しています。そのため、一部の市場でリスクが発生すれば、他の市場にも波及しやすい状況です。

このことから、オールカントリー(全世界株式)投資が必ずしもリスクヘッジにならないという意見も存在します。また、オールカントリー投資においては、時価総額に応じて投資対象が決まるため、米国株式などの大国が大部分を占めることもあります。

結局、米国株式に投資しているのとほとんど変わらないという見方もあります。

全世界株式への投資がおすすめな人:オールカントリー投資の魅力

オールカントリー(全世界株式)への投資は、以下の人々におすすめです。

1. 全世界に分散投資したい人

オールカントリーへの投資は、世界中の株式に分散投資できるため、地域や国に依存せずにリスクを分散させたい方に適しています。

2. 長期投資を前提としている人

株式投資は価格変動が激しいため、長期的な視野を持ち、短期の価格変動に惑わされないことが大切です。数ヶ月ではなく、数十年といった長期投資を考えている方におすすめです。

3. 自動的なリバランスを希望する人

オールカントリー(全世界株式)投資は、投資信託やETFを通じて自動的にポートフォリオがリバランスされるため、積極的なポートフォリオ管理が苦手な方に最適です。手間をかけずに運用を進めたい方に適しています。

オールカントリー投資に最適な証券会社を紹介

オールカントリー(全世界株式)を購入する際におすすめの証券会社をご紹介します。

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毎月5万円以下でのオールカントリー投資を考えている方には、クレジットカードを利用した投資がおすすめです。

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さらに、SBI証券では外国株式を9カ国で取り扱っており、これは証券会社の中でも最多です。以下が扱っている国々です。

  • 米国株式
  • 中国株式
  • 韓国株式
  • ベトナム株式
  • ロシア株式
  • インドネシア株式
  • シンガポール株式
  • タイ株式
  • マレーシア株式

また、SBI証券を利用して三井住友カードで積立投資を行うと、積み立て額の0.5%から5.0%相当のVポイントがたまります。クレジットカード積立投資の上限は5万円で、これを利用することで250円から2500円のお得が得られます。

さらに、SBI証券では1株から取引できるS株(単元未満株)も取り扱っており、高配当株の投資にも最適です。 SBI証券は、格安手数料と多彩な投資オプションを提供し、投資家に多くの魅力を提供しています。

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またインデックス投資については、以下の記事を参考にしてみてください!

よくある質問 オール・カントリー

S&P500オール・カントリーを両方買うのは?

全世界株式と米国株式のどちらに投資するかはよく議論が巻き起こっていますが、結論から言うと、「両方(どっちも)買う」「どっちかを買う」どちらでも大丈夫です。詳しくは以下の記事で解説しています。

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まとめ:全世界株式をおすすめしない理由も把握して投資しましょう

本記事では全世界株式への投資をおすすめしないと言われる理由を解説しました。

おすすめしない理由は以下の通りです。

  • 元本保証されていない
  • 米国市場と比較してリターンが低い
  • 為替の影響を受けやすい
  • 成長性の低い国も含まれる
  • 組み込み銘柄数が多い
  • リスクヘッジにならない

おすすめしないと言われる理由を認識した上で、全世界株式への投資を行うようにしてください。

以下のオールカントリーに関する他の情報も、ぜひご覧いただき、投資の幅を広げてください。初心者から上級者まで、幅広い投資家に役立つ情報を提供しています。

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この記事を書いた人

株式会社シュタインズ
「テクノロジー×教育の研究開発」を事業の基盤に、現在は金融教育サービス事業「Moneychat(http://moneychat.life/)」の企画と開発を進める。

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