「もしトラ」とは、「もしドナルド・トランプ氏が再びアメリカ大統領になったら」という意味の言葉です。最近、この言葉がよく話題になっています。トランプ氏の政権復活の可能性は、現在の情勢を見ると「ほぼ確実」とも言われています。
もしトランプ氏が再び大統領に就任する場合、2025年には日本企業に大きな影響が出る可能性があります。トランプ政権下では、国際貿易や経済政策に大きな変更があったため、再登場すると日本の経済にも重要な影響を及ぼすかもしれません。
- 貿易関係の緊張: トランプ氏の政策は、過去に貿易面での保護主義的な姿勢を示していました。日本企業にとっては、輸出や国際市場での活動が困難になる可能性があります。
- 経済政策の変動: トランプ政権は経済政策においても独自の道を歩んでいました。その結果、為替レートや金融市場にも変動が生じ、日本企業に影響を与えることが考えられます。
- 地政学的リスクの増加: トランプ氏の外交政策は、しばしば緊張を引き起こしました。これが再び起こると、地政学的リスクが高まり、日本企業にとって安定したビジネス環境が損なわれる恐れがあります。
この記事では、「もしトラ」という状況が現実になった場合、日本企業が直面する可能性のある問題について解説しました。トランプ氏の再登場が日本経済にもたらす影響は大きく、多くの日本企業が警戒を強めています。

動画でもわかりやすく解説しています!フォローといいねをよろしくお願いします!
バイデン政権の課題とトランプの影響力
バイデン大統領は一般的にリベラルとされています。
バイデン大統領が「リベラル」とされるということは、彼の政治的な考え方や方針が、一般的に自由や平等、社会正義に重きを置く傾向にあるという意味です。
リベラルという言葉は、変化や革新を受け入れ、個人の自由や権利を重要視する考え方を指します。このため、バイデン大統領は、社会保障の充実や環境保護、人権の尊重などの政策を支持することが多いと考えられます。また、経済的な平等や教育の機会均等の促進に向けた政策を採ることも、リベラルな政治家の特徴です。これらの点から、バイデン大統領はリベラルと位置付けられているのです。
特に、カリフォルニア州など西海岸の地域はリベラルで知られ、長年民主党が勝利を収めています。しかし、アメリカのリベラル層、特に若者からは、バイデン大統領はイスラエルとの関係で批判されています。彼はイスラエルのネタニヤフ首相に対して限度を超えた行動を注意しているとされますが、実際にはネタニヤフ氏はこれを無視しているようです。
民主党内の若いリベラル層は、バイデン政権の外交政策に対して不満を持っています。これはアメリカの外交の弱さとして捉えられており、特に中東地域のイスラエル問題などでバイデン大統領の指導力の欠如が指摘されています。また、バイデン大統領が高齢であることも、外交政策の判断力に疑問を持たれる一因となっています。
トランプ氏はアメリカの政治において依然として強い影響力を持っています。バイデン政権の弱さがトランプ氏の強さを際立たせており、今後の大統領選挙においてもその影響が注目されています。特に、バイデン大統領が次期選挙で再選された場合、彼の高齢による問題(そのときには86歳)がさらに顕在化することが懸念されています。
トランプ復活の可能性
アメリカの大統領選挙は、民主党と共和党の一騎討ちで行われる間接選挙です。各州の選挙人数が勝者に割り当てられるため、総得票数が多くても敗れることがあります。アメリカ建国から約250年が経ち、制度疲労が見受けられるようになっています。
東海岸と西海岸では民主党が、中央部では共和党が強く、選挙の行方は「激戦区」の少数の州で決まります。2024年の選挙は、現職のバイデン大統領がトランプ候補よりも支持率を下げているため、トランプ候補の復活が予想されます。
不測の要素
トランプ候補の復活を覆す可能性として以下の3つがあります。
- 健康不安: バイデン大統領やトランプ候補の健康問題が発生する可能性。二人とも年齢が80歳前後。
- 政治的スキャンダル: 大統領候補に選ばれる前に致命的なスキャンダルが発生する可能性。
- 戦争の巻き込み: アメリカが本格的な戦争に巻き込まれる可能性。
トランプ新大統領の誕生はバイデン大統領の政策の多くを否定することになります。基本姿勢としては「米国第一主義」「保護主義」「同盟軽視」となります。
これが日本企業に与える影響は大きく、以下の3点が特に重要です。
- 円高ドル安への動き: トランプ氏はドル高を嫌い、ドル安政策にシフトする可能性が指摘されています
- ウクライナ紛争およびガザ紛争への影響: 世界情勢の不安定化が進み、ビジネスに悪影響を及ぼす可能性。
- 地球温暖化対策の後退: 環境保護への取り組みが後退し、グローバルな問題が深刻化する可能性。
- 米中関係の分断: 米中の対立が激化し、経済的な影響が拡大する可能性。
日本経済への影響
トランプ氏が再び大統領になると、バイデン政権の政策を大きく変更し、全ての輸入品に10%の関税をかける方針を示しています。さらに、トランプ氏はドル高を嫌い、ドル安政策にシフトする可能性が指摘されています。
専門家は、トランプ氏の政策が実施されると、日本にとって大きなリスクになると指摘しています。特に以下の点が挙げられます。
まず、円高株安のリスクです。ランプ政権下で円高になりやすく、それが日本株価の上昇を妨げる可能性があります。円安に支えられている日本の株価は、円高によって下落する恐れがあります。
次に、円高の影響です。円高は、日本の輸出産業に悪影響を及ぼす可能性があります。一方で、円高は消費者にとってはプラスになる可能性があります。例えば、輸入食品の価格が下がることが考えられます。
円高ドル安の進行スピードです。円高ドル安が急速に進行すると、日本経済に悪影響が出る可能性が高いです。輸出の腰折れや企業の設備投資の減少が起こる恐れがあります。進行スピードによって、影響の度合いが変わってきます。

トランプ政権復活の可能性とウクライナ紛争終結
今年11月、トランプ大統領が再選されると、ウクライナ紛争が終わる可能性があります。ウクライナはこれまで欧米の支援を受け、ロシアに対抗してきましたが、ヨーロッパからの弾薬供給が枯渇し、膠着状態になっています。
トランプ大統領が再選されると、ビジネスマンとしての彼の性質から、ウクライナへの支援を減らす可能性が高いです。その結果、ウクライナのゼレンスキー大統領は和平を模索する可能性があり、クリミア紛争のように一部領土を失う可能性があります。
欧州経済への影響
紛争終結の良い面としては、日本を含む西側諸国とロシアのビジネス再開がありますが、欧州経済には負の影響が予想されます。
ロシアとの対抗のためにEUやNATOは軍事配備を増強する必要があり、それに伴い経済支出が減少する可能性があります。
例えば、2023年にドイツ経済がマイナス成長した理由の一つが政府支出の制限です。ドイツのように、政府予算が増えると他の分野の支出を削らなければならないため、軍事予算増加による経済への影響が懸念されます。これは欧州とビジネスを行う日本企業にとって大きなリスクとなります。
アメリカのパリ協定離脱の可能性
アメリカが地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定から再び離脱するリスクがあります。これは一見、電気自動車(EV)の開発で遅れをとっている日本企業にとって良いニュースのように思えます。しかし、実際のところはもっと複雑です。
日本企業への悪影響
パリ協定からの離脱が日本企業に与える悪影響は主に2つあります。
- 脱炭素投資の中断リスク:
- 日本企業はアメリカと協力して脱炭素化に向けた投資を行ってきました。特に、バイデン政権下での日本の自動車メーカーによるアメリカのEV市場への投資が無駄になる可能性があります。
- 国際競争力の低下:
- アメリカと日本が脱炭素投資を緩めることで、2020年代後半に日本に求められる脱炭素のハードルが高くなります。この遅れにより、日本の国際競争力が下がるリスクがあります。
中国とアメリカの分断(デカップリング)の影響
トランプ新大統領が誕生すると、中国とアメリカの間のデカップリング、つまり分断がさらに進むことが予想されます。日本経済にとって、半導体工場の建設などのプラス要素もありますが、中国市場との関係悪化はマイナス要因が大きいです。
現在、中国経済は不動産バブル崩壊の影響で苦境に立たされています。この最悪の時期にトランプ新大統領は中国たたきに出る可能性が高く、この対応が国際的な力関係に影響を及ぼします。
もしグローバルサウス(発展途上国)が中国に寄り添うような動きを見せると、日本はアメリカに追随することで中国市場だけでなく、グローバルサウス市場でも立ち回りにくくなる危険性があります。
これらの変化により、地政学リスクは大きくなります。さらに、国際的な力関係の変化に伴い、新たな紛争リスクも考えられます。例えば、イスラエルとアメリカの関係性が変わることで、中東地域の紛争が激化する可能性があります。これは、イランや他の中東諸国がイスラエルやパレスチナとの戦争に参戦しやすくなり、新たな中東戦争やオイルショックを引き起こす危険性を含みます。
日本政府のトランプ再選への対応と岸田総理の外交力
日本政府は、トランプ氏が次のアメリカ大統領選挙で勝つ可能性が高いと考えているようです。もしトランプ氏が当選すると、彼の新しい政策に対応するため、日本政府は人事を含めた様々な準備を進めています。ヨーロッパ諸国や中国、ロシア、北朝鮮も同様にトランプ氏の新しい4年間の政策に備えています。
前回のトランプ政権時、安倍元総理はトランプ氏との関係で重要な役割を果たしていました。しかし、現在の岸田総理は外交面で不安視されています。岸田総理は礼儀正しく、真摯的ですが、それだけではトランプ氏との関係構築は難しいとされています。特に、人間味のある対応や相手の目を見て心を理解する能力が、岸田総理には不足していると感じられています。
外交においては、相手国の指導者との人間関係が重要です。安倍元総理は、トランプ氏との対話で相手の尊敬を得る能力がありました。しかし、岸田総理はこの点で課題があり、人間関係の構築に苦労する可能性があります。今後の選挙では、指導者のこのような「人間感」が問われることになるでしょう。
