こんにちは!
仕組債は投資商品の一つであり、金融市場で取引されています。
一方で、おおよそ顧客のメリットになりえない仕組債を売りまくり、金融庁が「購入する意義はほとんどない」と怒りだすとさっさと手じまいする地方銀行も問題として上がっています。そこで見えてくるのは、地方銀行の構造不良の実体なのかもしれません。
実際、実質的な手数料は大きく、投資家にとって明らかに効率が悪い商品であるにも関わらず、仕組み債が現実に売れているのは不思議とも思えます。
そこでこの記事では、その特徴やリスクについて分かりやすく解説し、初心者の方でも理解しやすいように詳しく説明します。
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仕組債とは何か?
仕組債は、短期間で高い利回りを狙うことができる金融商品です。
もっと言えば、仕組債とは、デリバティブ要素が組み込まれた債券のことです。一般的な債券よりも利率が高く魅力的である分、リスクが高めという特徴があります。
この「仕組み」とは、スワップ※1 やオプション※2 などのデリバティブ(金融派生商品)のことを意味します。
つまり「一般的な債券」に「デリバティブ」を組み込んだ債券を「仕組債」ということになります。
- ※1スワップとは、金利(固定金利と変動金利)や通貨(円と外貨)を交換する取引。
- ※2オプションとは、あらかじめ約束した価格で、将来に売ったり買ったりする権利。
企業や金融機関が発行し、投資家に対して一定期間後に元本と利息を返済する仕組みを持っています。この利息部分が高いため、リスクを取って高リターンを得たい投資家に人気となっています。
一方で債券投資は、国や企業などの発行体にお金を貸し、定期的に利子(クーポン)をもらいながら、償還期限(返済期日)になったら貸したお金が戻ってくる(償還)投資のことです。
ひと言でいうなら、お金を貸して利子を狙うのが債券投資という感じです。
それと比較すれば、仕組債「SB(Structured bonds)」とは、一般的な債券にデリバティブ要素を組み込んだ債券のことです。
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仕組債の特徴
仕組債には以下のような特徴があります。一つずつ見ていきましょう!
高い利回り
仕組債は、通常の債券よりも高い利回りが期待できます。これは、発行体が投資家に対して高い利息を支払うことで、魅力的な投資対象として訴求しているためです。
一般的な仕組債の範囲内で仮定したものが、以下の表になります。
比較項目 | 個人向け国債 | 仕組債 |
---|---|---|
最低購入単位 | 1万円 | 50万円 |
購入金額 | 50万円 | 50万円 |
年利率(単利) | 0.05% | 10.00% |
償還期間 | 3年 | 3年 |
受取利子 | 750円 | 15万円 |
償還金額 | 50万円 | 50万円 |
仕組債は、「うまくいけば」一般的な債券よりも受取利子(リターン)が大きくなります。押さえておきたいのは、「うまくいけば」というところです。
仕組債は高いリターンが見込まれる一方で、貸したお金(償還額)や利子(クーポン)が減ってしまう不確実性(リスク)も相応に高くなっているので注意が必要です。
一定期間での元本返済
仕組債は一定期間後に元本を返済する特徴があります。
この点は、短期間での利回り獲得を希望する投資家にとって、資金の回収が予測しやすくなる利点と言えます。
ただし、早期償還せず満期まで運用したケースで得られる利息と早期償還した場合の利息を比較すると、早期償還の利息の方が少なくなることには留意しましょう。
リスクとリターンのトレードオフ
高い利回りを狙う反面、仕組債は投資に伴うリスクも存在します。
価格変動や発行体の信用リスクなどにより、元本の保証がない場合もあります。リスクとリターンのトレードオフを理解した上で投資を検討しましょう。
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仕組債のリスク
仕組債は複雑で不確実性(リスク)が高い債券です。そのためリスクをしっかり理解することが重要です。
ただし、リスクのない金融商品はなく、リスクがあるからこそリターンを得ることができます。例えば、株式投資は株価が変動するという不確実性があり、株価の変動によって利益を得るのです。
価格変動リスク
仕組債の価格は金利や市場状況によって変動します。
投資期間中に価格が下落した場合、売却時に元本を失う可能性がある点に注意が必要です。
これは、元本保証がないことを意味し、投資家は投資額を全額回収できないリスクが伴います。具体的には、株価や金利が所定の水準を下回るなどの条件が発生した場合に、元本が削減されることがあります。
また、市場の流動性が低い場合や、市場環境の変化により換金性が低下すると、仕組債を売却できない可能性があります。仕組債は、一般的な債券と比較して市場の流動性が低く、売却時に十分な価格がつかないリスクがあります。また、仕組債は投資単位が大きいことから、資金の出し入れが難しい場合があります。これにより、投資家は必要な資金を迅速に回収できないリスクが生じます。さらに、売却できたとしても、売却金額が購入金額を大きく下回る可能性もあります。
発行体の信用リスク
を発行した企業や金融機関が経営状況の悪化などで債務不履行に陥るリスクも考慮しなければなりません。信用力の低い発行体からの仕組債には特に注意が必要です。
信用リスクとは、仕組債の発行体が倒産などにより、仕組債の利息支払いや元本の償還ができなくなることです。
仕組債の説明資料には、発行体に対する民間格付会社による「格付」が記載されているケースが多く、格付けは、信用リスクを判断する尺度として投資家は参考にしていることが多いです。
仕組債を発行する企業や金融機関の信用状況が悪化すると、償還が不安定になることがあります。信用リスクは、発行体の格付けが低下することで顕在化し、仕組債の価格が下落する可能性があります。
金利リスク
金利の変動により、仕組債の利回りに影響を及ぼす可能性があります。特に長期の仕組債では金利リスクを考慮する必要があります。
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仕組債の投資にあたってのポイント
初心者が仕組債に投資する際のポイントをいくつか紹介します。
リスク理解と適切な分散投資
仕組債にはリスクが伴うため、自分のリスク許容度をよく理解し、適切な分散投資を行うことが大切です。複数の投資対象を組み合わせることで、全体のリスクを軽減できます。
発行体の信用力を確認
仕組債の発行体は信用力が重要な要素となります。信頼性のある企業や金融機関が発行している仕組債を選ぶことで、リスクを減らすことができます。
まとめ 仕組債
仕組債は高い利回りを狙える魅力的な投資商品ですが、それにはリスクも存在します。
心者の方は、投資前にじっくりと情報収集し、慎重な判断を行うよう心掛けましょう。
仕組み債は、通常の債券と何らかのデリバティブ(金融派生商品)を組み合わせた金融商品で、多くの場合、金融工学的な計算の下に設計されますが、設計にはかなりの自由度があり、仕組み債の組成者は、投資家から見て魅力的な条件に見えるように工夫を凝らしていることがほとんどです。
近年、多くの対面営業の金融機関で仕組み債が販売されてきた背景には、仕組み債が売り手側にとって収益性が高い商品であること、もっと率直に言うと実質的な手数料が大きな商品であることがあるため、投資家側に大きなメリットがある金融商品であるとは言い難いです。
価格変動リスクや発行体の信用リスクを理解し、リスクとリターンのバランスを考慮して投資することが大切です。初心者の方は、投資前にじっくりと情報収集し、慎重な判断を行うよう心掛けましょう。
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