投資詐欺といえば、少し前までは高齢者がターゲットでした。
しかし、最近は若年層をターゲットにした投資詐欺が増加しています。
最近では、アラブ首長国連邦のドバイに拠点を置く「マーケットピーク」の投資詐欺が話題になりましたね。
暗号資産の投資をうたい、不正な勧誘を行った疑いでマルチ商法グループの男ら9人が逮捕された事件です。
マーケットピークは、先日自殺者を生んだ海外の詐欺投資ファンド「ジュビリーグループ」の後釜の組織です。
マーケットピークは暗号資産への投資に勧誘する際、法令で定められた契約書類などを渡さず、「契約解除はできない」と、うその説明をした疑いが持たれています。
坂本容疑者らは、約2500人から7億7000万円以上を集めたようです。
「100万円くらいなら楽勝で元が取れる」と謳い、学生のような若者を巻き込んでいったとされてます。
「最初に140万円払ったら、それに応じた暗号資産がまずもらえる。さらに人を紹介したら、お金がもらえる」
これを聞いて、
「ん?マルチ投資詐欺では?」
とピンとこなかったのなら、あなたはまだまだ投資詐欺への理解が浅いかもしれません。
被害にあった大学生の一人は、その場で消費者金融3社から合計140万円の借金をさせられたようです。
マルチ商法や投資詐欺は、若い子に消費者金融や学生ローンに向かわせ、借金をさせるケースが多いです。
そこで今回は、他にもマルチ商法、投資詐欺の被害が広まらないためにも、マルチ商法から身を守るために必要な知識を紹介します。
マルチ商法から身を守るために必要な知識
金融初心者のあなたが、マルチ商法(MLM)から身を守るために必要な知識をいくつかご紹介します。
マルチ商法の基本を理解する
マルチ商法(MLM)は、新たな参加者を勧誘し、その参加者が新たな参加者を勧誘することで報酬を得る仕組みです。
一般的なマルチ商法の特徴は、参加者が製品やサービスの販売よりも新たな参加者の勧誘に重点を置いていることです。
参加者は製品やサービスを販売するだけでなく、新たな参加者を勧誘し、その参加者がまた新たな参加者を勧誘することで報酬を得ることができます。
以下に、マルチ商法の基本的な要素を詳しく説明します。
- 階層構造(ピラミッド構造)
マルチ商法は、複数の階層からなるピラミッド構造を持ちます。最上位には創業者や初期の参加者が位置し、その下には彼らが勧誘した参加者が配置されます。さらに下位の階層では、新たな参加者が参加し、自身のチームを構築することができます。報酬は階層ごとに支払われ、上位の参加者が下位の参加者の活動に応じて報酬を得る仕組みとなります。 - ダウンラインとアップライン
マルチ商法では、参加者が新たな参加者を勧誘し、自身のチーム(ダウンライン)を構築します。自身のチームを構成する上位の参加者は、アップラインと呼ばれます。報酬は通常、アップラインからの新たな参加者の販売や活動に応じて支払われることがあります。 - 製品やサービスの販売
マルチ商法は、参加者に製品やサービスの販売を促します。参加者は自身のネットワークや個人的なつながりを活用して製品を販売し、その販売に応じて報酬を得ることができます。しかし、マルチ商法では参加者の勧誘が重要視され、製品の販売よりも勧誘活動に焦点が当てられることが多いです。 - 繁盛の約束
マルチ商法は、高い収益や成功の約束をすることがあります。参加者は、努力次第で大きな収入を得ることや、自身のビジネスを構築することができると言われることがあります。しかし、実際には多くの参加者が成功を収めず、上位の参加者が利益を上げる一方で下位の参加者は利益を得ることが難しい傾向があります。 - 合法性と違法性の区別
マルチ商法は、合法的なビジネスモデルとして運営される場合もありますが、一部のマルチ商法は違法なピラミッドスキームに分類されることもあります。違法なピラミッドスキームでは、新たな参加者の勧誘に焦点が当てられ、実際の商品やサービスの提供がほとんど行われない場合があります。
重要なポイントは、マルチ商法がすべて違法であるわけではないということです。とはいえ、ほとんどの場合は、関わらないほうがいいです。
多くのマルチ商法は参加者に対して高いリスクを伴うことがあり、十分なリサーチと慎重さが求められます。違法なマルチ商法や詐欺的な活動から身を守るためには、参加する前に信頼性のある情報源や専門家の助言を受けることが重要です。
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ピラミッド構造に注意する
ピラミッド構造は、上位の参加者が下位の参加者を勧誘し、下位の参加者がさらに新たな参加者を勧誘するという階層的な構造です。参加者は階層ごとに報酬を得ることができ、上位の参加者が下位の参加者からの貢献に応じて報酬を受け取る仕組みとなります。
ピラミッド構造では、上位の参加者が下位の参加者からの報酬を得るため、新たな参加者が必要となります。しかし、人口や市場の規模には限りがあります。そのため、ピラミッド構造の下位の階層では、報酬を得ることが非常に難しくなる可能性が高いです。つまり、上位の参加者が利益を上げる一方で、下位の参加者は利益を得ることができないという特徴があります。
高額な参加費や商品の購入に注意する
高額な参加費や商品の購入が必要な場合、それが参加者からの資金調達を主な目的とする詐欺的な商法の兆候となることがあります。合法的なマルチ商法では、製品やサービスの販売が主要な収益源となるべきです。したがって、参加費や商品の購入に関して疑問を感じる場合は、詐欺的な商法である可能性を考慮し、注意深く検討する必要があります。
また、高額な参加費や商品の購入は、自身の経済的な負担となる可能性があります。参加費や商品の購入に必要な資金を捻出するために、貯蓄や借金を利用することが求められる場合は、十分な検討と計画が必要です。マーケットピークのように、大学生に、その場で消費者金融3社から合計140万円の借金をさせられるということはよくあります。絶対に彼らに従わないでください。
自身の経済状況や将来のリスクを考慮し、負担が過大でないことを確認しましょう。
もし怪しいと少しでも感じたら、周囲に相談するか、コンタクトフォームから我々に相談をしていただいても構いません。
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リサーチを行う
まずリサーチを徹底しましょう。
マルチ商法や投資詐欺に引っかかる人のほとんどが、その会社や会社の代表、相手の素性を調べるということをしていません。
投資案件や企業について詳しく調査し、信頼性を確認することを指します。初心者の方が投資を考える際には、以下のようなポイントを押さえてリサーチを行うことが重要です。
- 企業の背景と信頼性
投資対象となる企業の歴史や実績、経営陣の信頼性を調べましょう。ウェブサイトや公開情報、ニュース記事などを活用し、信頼できる情報源から情報を収集しましょう。 - ビジネスモデルの理解
投資案件や企業のビジネスモデルを理解しましょう。どのような商品やサービスを提供しているのか、収益源は何かを把握しましょう。実際の需要や市場動向も考慮しましょう。 - 財務状況の確認
企業の財務状況を調査しましょう。収益、利益、負債、キャッシュフローなどの財務データを分析することで、企業の安定性や成長性を判断できます。 - ライセンスや規制の有無
投資対象の企業や業界が、適切なライセンスや規制を受けているかを確認しましょう。特に金融関連の投資案件では、適切なライセンスを持つことが重要です。
確実に言えることはその業者又は個人が金融庁に登録されているかどうかを調べることです。 詐欺かどうか関係なく、投資を募る為には金融商品取引法上の資格が必要であり、ない場合は相手の出資募集行動は違法となります。
これを伝えていくだけでも弊社サービス「Moneychat」をやる意味があると思ってます。 - 参考情報の収集
投資関連のフォーラムや掲示板、SNSなどで他の人の意見や経験を参考にしましょう。ただし、情報の信憑性を確認することも重要です。
リサーチを徹底することで、投資対象や企業の信頼性を客観的に判断できます。
情報の収集には時間と労力がかかりますが、慎重な調査を行うことで詐欺や不正行為から身を守ることができます。自分自身の判断材料をしっかりと揃え、リサーチ結果に基づいた投資判断を行いましょう。
パートナーのことが心配の場合は、二人でお金の管理をすることも対策になりますね。
まとめ マルチ商法(MLM)から身を守るために必要な知識
マルチ商法から身を守るためには、まず、マルチ商法の基本を理解し、ピラミッド構造に注意しましょう。
上位の参加者が下位の参加者からの勧誘によって報酬を得る仕組みですが、下位の参加者が利益を得るのは困難な場合があります。特に、高額な参加費や商品の購入が求められる場合は詳細な検討が必要です。
なにから金融の勉強をしていいかわからないのであれば、まず弊社のサービス「Moneychat」を試してみてください。無料で1日5分でも隙間時間にお金や金融についていつの間にか身につけられるようなサービスです。
また、詐欺的な商法から身を守るためには、合法的なビジネスモデルであるかを確認しましょう。製品やサービスの提供が主要な収益源となるべきです。高額な参加費や商品の購入に疑問を感じる場合は、詐欺的な商法である可能性があるため注意が必要です。
詳細な調査と情報収集を行うことも重要です。会社の背景や信頼性、製品やサービスの品質や需要、報酬システムなどを調査し、関連する金融当局や消費者保護団体の情報やアドバイスも参考にしましょう。
消費者庁も「悪質商法などから身を守るために」というホームページを作っているので、参考にすることをお勧めいたします。
また【Z世代必読!】若者が投資詐欺に遭わないための10のポイント!はこちら!