3つの大切な「無形資産」— 老後を豊かに過ごすための秘訣

人生の後半を豊かにするためには、目に見えるお金や物だけではなく、「無形資産」を積み上げることが重要です。では、その「無形資産」とは何でしょうか?

ここでは、私が特に重要だと考える3つの無形資産を紹介します。

目次

1. 見た目資産

「見た目資産」とは、文字通り外見を指しますが、これは美容整形を推奨するものではありません。見た目資産を高めるためには、まず姿勢を良く保つことが大事です。姿勢が良いと、自然と自信に満ちた印象を与えます。また、足早に歩くことで、元気さをアピールできます。

さらに、筋肉を鍛える「貯筋」も見た目資産に含まれます。体を鍛えることで体力がつき、若々しい外見と健康を維持できるからです。私自身、毎週ボディパンプという専用バーベルを使ったエクササイズをしています。また、通勤時には約30分間歩いて運動を取り入れるようにしています。年を重ねても元気で若々しく見える「見た目資産」を増やすことが大切です。

おしゃれに気を使いなさい

「おしゃれ」をすることも大事です。年齢を重ねても、おしゃれに気を使うことは非常に重要です。たとえば、定番で質の高い服を長く着るのは賢明な選択ですが、20年も同じ服を着続けると、どうしてもくたびれてしまいます。年に1回くらいは新しい服を購入し、気分を一新することをお勧めします。

年齢を理由に「もう年だから」と地味にしてしまうのではなく、新しい服を買ったり、髪型を変えたりすることで、気持ちも明るく前向きになり、自信が湧いてきます。

健康に気を使いなさい

「健康」に気を遣うことも重要です。老後を豊かに過ごすためには、身体の健康は欠かせません。日々の運動習慣やバランスの取れた食事は、若さと活力を保つ基本です。例えば、毎日30分程度のウォーキングや軽い筋力トレーニングを続けることで、健康資産を積み上げることができます。

2. 変身資産 — 新しいことに挑戦する力

「変身資産」とは、新しいことにチャレンジする力を指します。時代とともに必要なスキルや知識はどんどん変わっていきます。たとえば、スマートフォンの操作や最新のデジタル技術を活用することは、今や当たり前のスキルになりつつあります。「技術が苦手だから」と避けるのではなく、少しずつ慣れていくことが大切です。最初は指一本での入力でも、使いこなす姿勢が求められます。

自分でパソコンを使いこなすスキルが必要な時代となりました。そこで、コツコツとパソコンの使い方を学び、わからないことは周囲に教えてもらうことで、少しずつ新しいスキルを習得していきましょう。時代の変化に合わせて新しいことにチャレンジし続けることが、豊かな老後に必要な「変身資産」を育てる鍵です。

3. 活力資産 — 心と体を満たすポジティブなエネルギー

次に大切なのは「活力資産」です。これは見た目を整えるだけでなく、心と体のエネルギーを保ち、ポジティブな考え方を持つことです。ネガティブな思考が習慣化すると、活力が失われてしまいます。「どうせ私なんて」といった自己否定の考え方は危険です。

他人の人生は一見、全てが順調に見えるかもしれませんが、誰もが困難や疲れを抱えています。それでも、元気に見える人たちは、自分自身に活力を与えるために、人前で前向きに振る舞うことを意識しています。こうしたポジティブな行動が、結果としてエネルギーをもたらし、心も体も充実した生活へとつながるのです。

自分に与えられた場所や役割を大切にすること

やる気が出ないとき、どうしたら活力を取り戻せるのでしょうか。

多くの場合、やる気が低下する原因は、年齢や体力の衰えではなく、社会が自分を必要としていないと感じることから生じます。

たとえば、「年の割にはお元気ですね」「もう年なんだから無理しないでください」と言われると、がっくりくることがありますよね。これには、年齢に対する社会の認識と、当事者の気持ちとの間に大きなギャップがあることが背景にあります。

元気でい続けるための秘訣:「キョウイク」と「キョウヨウ」

キョウイク(今日行く場所がある)」と「キョウヨウ(今日用事がある)」を作ることから始めましょう。

行く場所用事があるということは、誰かがあなたを必要としている証拠です。たとえそれが町内の役員、小さな会社の相談役、あるいは地域のボランティア活動であっても、自分に与えられた場所や役割を大切にすることが、やる気と活力を維持する鍵です。

そして、自分に与えられた役割を「たいしたことない」と軽視せず、一生懸命に取り組むことが重要です。

たとえば、町内の役員や地域のボランティア活動でも、「このポジションを輝かせよう」と考えて全力を尽くすことが、あなた自身の成長や満足感につながります。どんな場所でも、少しでも「良い仕事をしよう」という意欲を持つことが大切です。

若い世代のためにできることを見つける

そして、子どもや孫だけではなく、若い世代のためにできることを見つけて取り組むのも素晴らしいことです。

たとえば、東京都内の学校活動をサポートするボランティアに参加するなど、探せばいくらでもあります。

部活動や学習支援、さらには学校の事務を手伝うなど、さまざまな役割があります。こうした活動は、他者を助けることで自分の活力を引き出し、さらに学びと感謝を得ることができます。

お金を上手に使って、豊かな老後を過ごす

老後を迎えるにあたって、多くの人が「お金を貯めておこう」と考えますが、貯めるだけでなく、いかにお金を上手に使うかを考えることも非常に重要です。資産の大きさだけが老後の豊かさを決定するのではなく、資産の使い方がその豊かさを左右するのです。

たとえば、困っている人を助けるためにお金を使うことは、他者に対する貢献を通じて自己満足感や社会とのつながりを深めることができます。

もちろん、必ずしもそれだけに限らず、楽しい思い出を作るために使うことや、新しい経験をするために投資することも、老後の生活を豊かにする一つの方法です。こうしたお金の使い方は、無形資産を増やし、自分の生きる意味や喜びを深めていくでしょう。

人から感謝されるお金の使い方

老後に向けてお金をどう使うかを考えるとき、自分の子どもや孫のために使いたいと考える人も多いでしょう。教育や住まいなど、彼らの生活基盤を整えるための援助は、もちろん大切です。

しかし、贅沢品やブランド物を与えすぎることは、感謝の気持ちを薄れさせる可能性があります。そういったものは、自分たちの収入に応じて手に入れるべきであり、親や祖父母がすべて提供することが必ずしも良いとは限りません。

感謝されるお金の使い方とは?

自分の子どもや孫だけでなく、周囲で頑張っている人やお世話になっている人にお金を使う方が、より感謝される場面が増えるかもしれません。たとえば、何かをプレゼントしてその人が喜んでくれると、自分自身もうれしくなるものです。これは、心理学の「マズローの欲求階層説」にも関連しています。

マズローの欲求階層説と奉仕の欲求

マズローの理論では、人間の欲求の最終段階は「自己実現」とされていましたが、最近ではその上に「奉仕の欲求」があると言われています。つまり、人から感謝されたいという欲求です。人に喜んでもらえることは、最終的に自分自身の満足感にもつながります。お中元やお歳暮のような形式的な贈り物ではなく、個人的な気持ちでのプレゼントの方が、より心からの喜びを共有できるでしょう。

まとめ できることややりたいことは今すぐ行動に移す

人生の中で、「あのとき、やっておけばよかった」と思う瞬間が必ず訪れます。だからこそ、できることややりたいことは今すぐ行動に移すことが大切です。「私はもう年だから、今さら始めても遅い」と思っている方は、もしかしたら10年前も同じことを考えていたかもしれません。

実際、何歳になっても今日が一番若い日です。これからの人生をさらに豊かにするためには、自分のため、そして周りの人のためにお金を有効に使い、無形資産を増やすことが鍵です。お金を使うことで得られる経験や人間関係は、老後を充実させる大きな要素となります。

今からでも遅くない。新しいチャレンジや人とのつながりを大切にして、無形資産を築きながら、より豊かな老後を楽しんでいきましょう。

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この記事を書いた人

株式会社シュタインズ
「テクノロジー×教育の研究開発」を事業の基盤に、現在は金融教育サービス事業「Moneychat(http://moneychat.life/)」の企画と開発を進める。

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