【0からわかる】円高と円安の違いについて解説!

円安が続いて生活苦しい人もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、そもそも円安と円高ってどういう意味なのでしょうか?

この記事では、どなたにもわかりやすく円安・円高について解説いたします!

目次

円安・円高とは?

円高とは、円の価値が他の国の通貨(例えばドル)に対して高くなることを指します。

円安とは、円の価値が他の国の通貨に対して低くなることを指します。

重要なのは、外国の通貨と比べて円の価値が高くなったのか低くなったのかという点です。

わかりやすい例での説明

渋沢栄一少年、通称栄ちゃんがアメリカ旅行に行きました。

栄ちゃんがアメリカに旅行し、1ドル1個のチョコレートを買った時、1ドルは100円でした。

翌年、同じチョコレートが1ドルで売られていましたが、この時の為替レートは1ドル150円になっていました。タカシ君は50円多く払う必要がありました。この状態が「円安」です。

さらに2年後、1ドル50円になった場合、タカシ君は100円で2枚のチョコレートが買えるようになります。この時は、円の価値が高くなったため、「円高」と言います。

金額が上がったからといって「円高」とは限らない点に注意が必要です。円高・円安は、外国の通貨(この場合はドル)と比較して、円の価値がどう変わったかに基づいて判断されます。

円高・円安の違いを理解することは、国際経済を考える上で非常に重要です。為替レートの変動は、旅行だけでなく、輸出入や国際ビジネスにも大きな影響を与えます。

為替レートの変動の影響

1ドルあたりの為替レートが50円減少した場合、その影響は取引金額によって大きく変わります。

10ドルの取引では500円の損失、100ドルでは5,000円の損失、1,000ドルならば5万円、1万ドルで50万円の損失、さらに大きな金額では、10万ドルで500万円の損失になります。

会社や国同士の取引では、1億円、10億円の取引が普通に行われています。そのため、たとえ50円の為替レートの変動でも、大きな損失につながる可能性があります。

円の価値が変動する理由

通貨の価値は、その通貨に対する需要によって変動します。例えば、カードゲームのカードが人気になり、値段が上がるように、通貨も同じです。人気があれば価値が上がり、逆に人気がなければ価値が下がります。

日本の企業がアメリカで製品を売ると、ドルで受け取ります。そのドルを円に交換すると、円に対する需要が増え、円の価値が上がります。これを「円高」といいます。

逆に、製品が売れなくなると、ドルを円に交換する必要が減少し、円に対する需要が減るため、円の価値が下がります。これを「円安」といいます。

最近、円の価値が24年ぶりの低水準になっています。これは、円が欲しいと思う人が減っていることを意味し、円安の状態になっています。

円安のメリットとデメリット

ここでは、円安のメリットとデメリットを解説いたします。

円安のメリット

  • 日本の商品が海外で売れやすくなる
    例えば、日本の八百屋さんがリンゴを100円で売っている時、1ドルが100円だった場合、アメリカ人は1ドルでリンゴ1つを買えます。しかし、次の年に1ドルが200円になると、円安によりアメリカ人は1ドルでリンゴ2つを買えるようになります。これにより、日本の商品が外国人にとってお得に感じられ、日本の商品が海外で売れやすくなります。
  • 外国人旅行者の増加
    日本の商品が安くなるため、外国人旅行者が増え、日本の商品を多く購入します。これにより日本経済に良い影響を与えます。

円安のデメリット

  • 輸入コストの上昇
    円安により、外国で売られている商品を日本が輸入する際のコストが増えます。例えば、外国で1ドルのリンゴが日本では100円で購入できていたのが、円安により200円になると、輸入コストが倍になります。これにより、日本で売られる服や食料品などの価格が上昇する可能性があります。

円安は日本の商品が海外で売れやすくなるメリットがありますが、同時に輸入コストが上昇し、日本国内の物価上昇の原因となる可能性があります。

円高のメリットとデメリット

ここでは、円高のメリットとデメリットについて解説いたします。

円高のメリット

  • 海外商品が安くなる
    例えば、外国で1ドルで売られているリンゴが、円高により1ドルが50円になった場合、日本の八百屋さんは同じ1ドルで2つのリンゴを購入できます。これは日本にとって海外商品が安くなるということです。
  • 海外旅行がお得に
    海外の商品や旅行にかかる費用も安くなります。例えば、ホテルのランクを上げたり、旅行日数を増やしたりすることが可能になります。

円高のデメリット

  • 日本の商品が高くなる
    円高により、日本の商品が海外で売れにくくなります。例えば、リンゴを1つ100円で売っていた場合、円高で1ドルが50円になると、アメリカ人から見たらそのリンゴの価格が実質倍になります。そのため、日本の製品が高くなり、海外での販売が難しくなります。
  • 日本の会社の業績悪化
    日本の商品が海外で売れにくくなると、自動車などの会社の業績が悪くなり、従業員の給料も下がる可能性があります。
  • 日本への旅行者減少
    円高は日本への旅行者が減少することにもつながります。これにより、国内での消費が減り、不景気に陥る悪循環が発生する可能性があります。

円高は海外商品の安さや旅行のお得さといったメリットがありますが、一方で日本の商品が高くなり海外での販売が困難になるデメリットもあります。これにより国内の会社や従業員に影響が及び、経済全体に悪循環を引き起こす可能性があります。

まとめ 円安と円高

いかがだったでしょうか?まとめると、

  • 円安とは、円の価値が下がることを指し、海外の商品が割高になりますが、日本の商品が海外で売りやすくなるメリットがあります。
  • 円高は、円の価値が上がることで、海外商品が安くなり、海外旅行もお得になる一方、日本の商品が海外で売りにくくなるデメリットがあります。

最近の日本経済は円安が進んでおり、これが国の大きな課題になっています。円安は輸入品の価格を上げ、生活費を増加させる可能性があります。また、輸出企業にとっては有利ですが、国内市場に依存する企業には不利になることもあります。

このような状況に対処するために、政府や企業、経済学者たちは様々な対策や議論を繰り広げています。

円安と円高は経済において重要な概念であり、どちらにもメリットとデメリットがあります。現在の円安が日本経済に及ぼす影響を理解し、適切な対応策を模索することが重要です。ニュースを通じて今後も円安関連の情報に注目し、その理解を深めていくことが大切です。

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この記事を書いた人

株式会社シュタインズ
「テクノロジー×教育の研究開発」を事業の基盤に、現在は金融教育サービス事業「Moneychat(http://moneychat.life/)」の企画と開発を進める。

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