【JALの闇】JAL破綻で個人投資家はブチギレ「株はゴミクズで、政府は大儲け」

2020年代の株式投資ブームのなか、多くの人が「安定した日本企業」に安心して資金を投じています。配当や株主優待を楽しみに、長期保有をしている個人投資家も少なくありません。

けれど、「どんなに有名で大きな会社でも、あなたの株が一瞬で“紙くず”になることがある」と聞いたら、どう思いますか?

その現実が、かつて本当に起こったのが――JAL(日本航空)の破綻です。

ナスダックくん

この事件は個人投資家は絶対に知っておくべきなのだ!

2010年、日本航空は会社更生法を申請し、実質的な倒産処理に入りました。株式は100%減資。つまり、すべての株が無価値になったのです。数十万、数百万円と投じた個人株主は、一夜にして資産を失いました

ところが、その裏で何が起きていたか。

  • 政府は税金(公的資金)を使ってJALを支援
  • 再建後、株式を再上場し、数千億円単位で利益を得た
  • 銀行は「損した」と見せかけて、後にしっかり儲け直す

一方で、投資していた個人株主は、何の救済もなく、黙って損を受け入れるしかなかったのです。

これは、単なる企業の倒産劇ではありません。
これは、「誰が得をして、誰が泣いたのか」が極端に明らかになった教訓です。

このシリーズでは、JALの破綻とその再建過程を、投資初心者の目線でわかりやすく解説していきます。
自分の資産を守るために、本当は知っておかなければならない「現実」を、あなたにお届けします。

ナスダックくん

うおおおおおおおおお!

目次

第1章:JAL破綻の裏側 ― まさかの「談合型」倒産処理?

JALが破綻したと聞くと、多くの人が「経営がどうしようもなく悪化したから仕方なかったんだろう」と思うかもしれません。しかし、その裏側には「単なる経営破綻」では済まされない、非常に都合のいい仕組みが存在していました。

それが、政府・銀行・企業再生支援機構の三者が事前に計画した、いわゆる「談合型」倒産処理です。

「事前調整型会社更生手続」とは?

JALは2010年1月に会社更生法の適用を申請し、法的な倒産手続きに入りました。このときに用いられたのが「事前調整型会社更生手続」という仕組みです。

これは、破綻後のゴタゴタを避けるために、破綻前から政府・金融機関・再建支援機関が事前に「どうやって再建するか」を根回し・調整しておく方式。形式的には法律にのっとっていますが、実際には「関係者の都合が最優先」されるケースも少なくありません。

JALの場合も、倒産前にすでに以下のような枠組みが組まれていました:

  • 企業再生支援機構(政府の外郭団体)が3500億円を投入して主な株主となる
  • 銀行は5215億円の債権を放棄(でも後で貸しなおす)
  • リストラで人件費を削減、税負担の免除も確保
  • そして早期の再上場によって投資回収

この計画は、破綻処理というより「計算された再スタート」であり、最初から誰が得をするかが決まっていたような構図でした。

個人株主は完全に蚊帳の外だった

再建のための「100%減資」で、個人株主の株はすべてゼロに。
説明も救済もなし。ただの巻き添え

ところが、政府はJALの経営を立て直し、利益が見込めるタイミングで再上場。このとき、株を保有していたのは支援機構=政府でした。

つまり、リスクを背負った個人株主は損し、再建の果実は政府が受け取るという構図。

「潰れたから仕方ない」では終わらせてはいけない

もちろん、経営に失敗すれば倒産は起こり得ます。
しかし、問題は「再建スキームに株主の立場がまったく考慮されていなかったこと」。

企業が厳しい時、真っ先に切られるのは、実は株主なのです。

しかもJALのように、倒産しても政府が主導して得をする仕組みが用意されていたとすれば、これはもう“失敗した企業を救った”というよりも、“失敗を利用して得をした”というべきかもしれません。

第2章:「100%減資」で個人投資家がすべてを失った日

JALの再建スキームのなかで、もっとも多くの個人投資家を怒らせた出来事。それが、「100%減資」でした。

これは簡単に言うと、「あなたが持っている株が、ある日突然“ゼロ円”になる」ということです。

100%減資って何? 株式が紙くずになる瞬間

通常、企業は資金調達のために株式を発行し、それを投資家が購入します。投資家は株主となり、企業の業績に応じて配当金や株主優待などの利益を受け取ることができます。

しかし、経営破綻を迎えた企業が再建される際、「減資」という手続きが行われることがあります。これは企業が資本金を減らす行為ですが、JALの場合はその極端なバージョン――「100%減資」が行われました。

つまり、すべての既存株主の持ち株を無効にしたのです。

  • JALは当時、約70億株が発行されていました。
  • それらはすべて「無効化」=ゼロ円扱い
  • 持っていた株券は、翌日からただの紙くず

優待目当てで買っていた個人投資家、全員が被害者に

JAL株は個人投資家に人気がありました。理由はシンプルです。

  • 配当利回りが高かった
  • 株主優待で国内線の航空券が割引になる特典があった

長年保有してきた人の中には、「年金代わりに」と考えていた高齢の方や、家族旅行のたびに重宝していた家庭層も多数いました。

それがある日突然、「あなたの持ち株はゼロです」と告げられたのです。なんの救済もなく、通知1つで終わりです

怒りの矛先は? それでも救済されない株主たち

JALの100%減資は法的には正当な手続きでした。会社更生法のもとで、「株主は最下位の存在」というルールに従っただけです。

ナスダックくん

別にルール違反ではないのだ

けれども問題は、JALの再建によって、政府や支援機構は莫大な利益を上げていたという事実です。

  • 政府出資の企業再生支援機構は、1株2000円で取得したJAL株を、後に4000円以上で売却
  • 約7000億円の利益を得たとされます
  • 一方、元株主には何の見返りもなし

この構図を見た投資家たちが怒るのも当然です。
税金で助けた企業が黒字になって儲かってるのに、俺たちは紙くずだけ?と。

個人投資家の怒りは裁判にも

実際、複数の個人株主がJALに対して株主代表訴訟を起こしています
「不当な株式無効化で損害を被った」と主張し、再建のプロセスや政府の関与に疑問を投げかけています。

中には「民主党政権がこの決定をしたから、政権交代の原因になった」とまで語る元株主も。

株主は守られないという厳しい現実

JALの100%減資は、法的には適正、でも倫理的には疑問だらけの出来事でした。

個人投資家にとって最大の教訓はこれです:

「株主は、企業が苦しくなったとき、真っ先に切り捨てられる存在だ」

たとえあなたが長年支えてきた企業でも、倒産の瞬間にすべてが吹き飛ぶ可能性がある
そして、多くの場合、それに気づくのは「すべてが終わったあと」です。

第3章:3500億円が7000億円に?政府だけが笑った構造

JALの株が紙くずになった日、泣いたのは個人投資家だけではありません。社員の多くが職を失い、退職金や年金も削減されました。世間では「JALを助けたのは税金だから、痛み分けも仕方ない」といった論調が広がっていました。

ところが、その救済劇の裏で、がっぽり儲けていた組織があったのです。

JAL再建に投入された「公的資金」3500億円

破綻後のJALには、政府の支援機関である企業再生支援機構(REVIC)から3500億円の出資が行われました。

このお金は、税金を原資とした「公的資金」です。これにより、企業再生支援機構はJALの筆頭株主(=オーナー)になります。

当時のスキームはこうです:

  • JALの株は100%減資でゼロに
  • 新たに発行された1億7500万株を、企業再生支援機構が1株2000円で全て取得
  • → 総額3500億円

これにより、JALは国の管理下で「再スタート」しました。

信じられない再上場劇で起こったこと

再建後のJALは、リストラ・債務整理・税負担免除(約3110億円)など、徹底的にコストカットを行い、わずか1年で黒字化。しかもその利益は1800億円以上。

そして、再建から約2年後――JALは東京証券取引所に再上場します。

このとき、何が起きたか?

  • 支援機構が保有する株式1億7500万株が市場に放出される
  • 上場時の想定価格は1株約3800〜4000円
  • 仮に4000円で売れたとすれば、7000億円の回収

つまり――

3500億円の公的資金を使って、7000億円を手にした

政府が、です。

なぜ政府は「損した」と言わなかったのか?

支援機構の役割は、「民間企業の再建を支援して、うまくいったら市場に返すこと」です。

なので形式的には「本来の業務をまっとうした」とされます。別に問題ではありません。
しかし、現実には、

  • 国民の税金を使って
  • 株主をすべて切り捨てて
  • 経営再建後に倍の利益を得て撤収

というのは、個人からしたらどう見ても「美味しすぎる話」と感じるのは不思議ではないですよね。

これを見た多くの個人投資家は思いました。

「おれの株は紙くずになったのに、国が丸儲け?それってフェアなのか?」

上場直前に現れた「特別待遇」の第三者割当

さらに、再上場の直前の2011年3月、JALは一部の大企業(京セラや大和証券など)に対し、特別に株式を割り当てています

内容は以下の通り:

  • 1株2000円で、各社に250万株(50億円分)を配布
  • この時期、JALはすでに黒字化していた
  • 上場後は株価が倍近くに上昇することが見込まれていた

これが何を意味するかというと:

ごく一部の企業だけが、格安で大量のJAL株を手に入れ、大きな利益を得たということ。

「もはやインサイダー取引では?」と批判されても不思議ではありません。

個人株主に残ったのは無力感だけ

投資で損をするのは自己責任だ。
そう言われればそれまでです。

でも、制度と力関係によって「誰が得をするか」が最初から決まっていたとしたら?
しかもそれが、税金を使って堂々と行われていたとしたら?

JALの再建劇は、「個人株主がいかに無力で切り捨てられる存在か」を突きつけた事件でもありました。

第4章:銀行の「損したフリ」と再び貸し込むカラクリ

JALの再建にあたって、よく使われた説明が「銀行も5215億円もの債権を放棄した。株主だけが損をしたわけじゃない」というものでした。

一見すると筋が通っているように見えます。
実際、債権放棄=貸したお金を回収しないということですから、銀行もかなりのダメージを受けたように思えます。

でも、実際にはそれほど単純な話ではありません

「債権放棄」とは何か?

債権放棄とは、企業に貸していたお金(=債権)を、債権者が「もう返さなくていいですよ」と免除することです。

JALの場合、合計5215億円の借金が帳消しになりました。これは、銀行にとっては一時的な「損失」となります。

しかし、JALのような大企業に対してこのような放棄を行うのは、将来的にもっと大きな利益が得られると読んでいるからです。

銀行が損をしなかった「リファイナンス」の仕組み

実は、銀行は5215億円を棒引きにした後、すぐにJALに新たな資金を貸し込んでいます

これを「リファイナンス」といいます。

リファイナンスとは:

  • 債務を整理した企業に対し
  • 新たに低リスク・高利回りの資金を再貸し出すこと

要するに、「一度貸した分は見かけ上捨てたけど、その分をまた貸して利息を取る」というやり方です。

しかも、JALは破綻処理後に法人税の免除(3110億円相当)などもあり、資金繰りが非常に楽になっていた。
貸し倒れリスクはほとんどない状態での再貸し出しです。

■損して得取るのが銀行の常套手段

JALの再建に参加した銀行は、もともとメガバンクなどの大手。
債権放棄も、企業再生支援機構との調整の中で「計画的に」行われています。

この放棄は「損を覚悟してでもJALを救った」ものではなく、実際には未来の利益を確保するための戦略的判断でした。

言い換えれば:

「一時的に損を見せて、後で回収してプラスにする」
損した“ふり”をしていただけだった

銀行が泣いてるというのは“方便”にすぎなかった

「株主も損したが、債権者(銀行)も泣いてるんです」
そう言われれば、「まあ仕方ないか」と思わせる効果はあります。

でも、実際には、

  • 株主は全資産を失い
  • 銀行は再貸し付けで利益を回収し
  • 政府は再上場で倍のリターンを得た

つまり、損をしたのは個人株主と社員だけだったのです。

そして、その「泣いている」という言葉は、損を本当に背負った個人投資家の怒りを中和する煙幕に過ぎなかったとも言えるでしょう。

第5章:「解雇も仕方がない」という嘘

JALの再建にあたり、多くの社員がリストラの対象となりました。経営陣は「再建のためには人員整理が不可欠」「人が余っていた」と説明し、解雇や退職を当然のように進めました。

しかし、その説明が嘘だったことが後に明らかになります。

希望退職、年金削減、賃金カット…社員にも痛みが強いられた

破綻直後のJALでは、以下のような大規模な人件費カットが行われました。

  • 約1万6000人規模の人員削減(希望退職+不当解雇)
  • 退職者を含む企業年金の大幅削減
  • 客室乗務員の賃金は時給1000円レベルに
  • 地方路線や不採算部門は切り捨て

その一方で、法的整理が終わったあとのJALは営業利益1800億円を超える黒字に転換します。

これを見た人々の中には、「ここまで切り詰めれば、そりゃ黒字にもなるだろう」という冷ややかな目もありました。

機長が骨折を隠して乗務…なぜそんなことが起きたのか?

リストラの実態が正常な経営判断ではなかった証拠は、現場の混乱にも現れています。

  • 病気欠勤が解雇基準になっていたため、骨折した機長が申告せずに乗務
  • 客室乗務員が離着陸中も立ったまま勤務する異常な運用
  • 通路でカートが暴走する事故寸前のトラブルも発生

要するに、人が足りなかったのです。

にもかかわらず、「人員が余っているから解雇も仕方がない」と主張していたのです。

それでも人を切った。なのに再び大量採用?

この矛盾は、さらに明確な数字で示されます。

  • 不当解雇を含む大量リストラから数年後
  • JALは客室乗務員を700人規模で新規採用(2013〜2014年)

これはどう見ても、「人が余っていた」という説明と矛盾しています。
つまり、本当は人が足りていなかったのに、コスト削減のために切っただけだったのです。

稲盛会長も「解雇は必要なかった」と証言

当時のJAL会長で、再建を指揮した稲盛和夫氏は、のちのインタビューで次のように語っています:

「本当は解雇なんて必要なかった。私は反対だった」

それでも、実際には労働者側の訴えは裁判で敗訴
「再建のためには仕方なかった」という論理が司法でも通ってしまったのです。

株主も社員も都合よく切られただけ

ここまでの再建スキームを見ると明らかですが、JALの破綻と再生は、

  • 政府は出資して倍儲け
  • 銀行は損したふりして再融資で儲け
  • 大企業は割安株をもらって儲け
  • 個人株主と社員は切り捨て

という構図です。

企業がピンチの時、最後に切られるのは「最も声が小さい人たち」
それが、JALの現場では株主と従業員だったのです。

第6章:怒れる個人投資家の声と株主訴訟の動き

「JALの破綻? 仕方なかったよね」
世間ではそんな声が多く聞かれました。政府の説明は「経営が悪化したから法的整理した。誰も救えなかった」というものでした。

しかしその裏で、静かに、でも確かに怒りの声を上げた人たちがいました
それが、何の説明もなく資産を失った個人株主たちです。

沈黙を強いられた個人株主たち

JALは上場企業であり、倒産時点で発行済み株式数はおよそ70億株。
そのなかで、少なくない割合を一般の個人投資家が保有していました

  • 株主優待目当てで家族旅行を支えていた人
  • 安定株だと思い長年保有してきた高齢者
  • 配当目的の「おとなしい長期ホルダー」

彼らは皆、100%減資で何の見返りもなく、全損となりました。

説明もなければ、救済もない。
新聞やニュースは「再建成功」「税金投入の成果」とたたえる。
けれど彼らには「なぜ自分たちだけが犠牲なのか?」という納得できない思いが残りました。

「泣き寝入りしない」株主代表訴訟の動き

一部の個人投資家は、泣き寝入りを拒みました。
彼らは株主代表訴訟という法的手段を取り、当時の経営陣や政府の責任を追及しました。

訴訟の主な主張は以下の。

  • 経営判断に重大な過失があった
  • 税金投入と再上場による利益配分が不公平
  • 特定企業への第三者割当増資はインサイダーの疑いがある

しかし、これらの訴訟は裁判所でことごとく棄却または敗訴
理由は、「会社更生法に基づく手続きであり、法律上は適切だった」という形式論です。

“法的には正しい、でも倫理的には?”という違和感

ここに、多くの株主が抱いた本質的な疑問があります。

「たしかに法律には従っているかもしれない。
でも、こんなやり方でいいのか?」

  • 株主は全損
  • 政府は7000億円近い利益
  • 一部企業は格安で株取得
  • 銀行は後に再貸出で回収

この流れが、「法にかなっている」からといって、それが社会的正義フェアネスにかなっているとは限らないのです。

「民主党政権の墓場」となったJAL問題

さらに、JALの破綻処理が行われた2010年当時は、民主党政権下。
当時の政権に対して「個人株主を切り捨てた」「国民感情を無視した」との批判が高まり、結果的にJAL問題は政権支持率の低下にもつながったとされています。

中には、

「JALの株を無にされたから、選挙で民主党に入れなかった」

という声すらあるほどです。

声を上げるということの意味

この章の本質はここにあります。

株式投資をするということは、リスクをとるということです。
しかし、それは事前に納得できるリスクを取ることであって、「裏で決められていた計画」に巻き込まれてすべてを失うのとはまったく別物です。

JALの事件は、多くの個人投資家に次のことを教えてくれました:

「黙っていては損をさせられるだけだ」
「たとえ少数派でも、声を上げるべき時がある」

そしてその声は、今後の投資判断に活かされていくべき経験でもあるのです。

第7章:個人投資家が学ぶべき5つの教訓

JALの破綻と再建。それは一見、成功した経営再建のように見えました。
しかし、その過程で、個人投資家は最も大きな損失を背負い、最も軽視された存在でした。

この事件は、単なる一企業の経営問題ではなく、「株式投資の現実」と「個人投資家の立場」を私たちに突きつけるものでした。

ここでは、JAL事件を通じて、これからの投資に活かすべき5つの教訓を紹介します。

教訓①:「株主は最後に切り捨てられる存在」である

会社が倒産すれば、資産は以下の順番で処理されます。

  1. 債権者(銀行など)
  2. 税務署(国)
  3. 社員・取引先
  4. 株主(最下位)

これは法律で決まっています。つまり、株主は“責任とリスクを最も多く負う存在”なのです。

利益が出れば配当を受けられる。
でも、会社が傾けば真っ先に無価値になる
JALの100%減資はその最たる例でした。

教訓②:「有名企業だから安心」は幻想

「JALのような大企業が潰れるなんて思わなかった」
そう語る個人投資家は非常に多くいました。

ですが、実際にはどんな企業でも破綻の可能性があります。
むしろ、大きい会社ほど政治・金融の思惑に巻き込まれるリスクが高い。

「知ってる名前だから大丈夫」は、投資の世界では危険な思い込みです。

教訓③:「再建ビジネス」の構造を知れ

JALの事例からわかったのは、破綻処理や再建そのものが“ビジネスとして機能している”という現実です。

  • 政府:税金で株を買って、再上場で儲ける
  • 銀行:債権放棄して、後で貸し直して回収
  • 大企業:割安で株を得て、上場後に売却益

これらのプレイヤーの動きを知らずに株を持っていても、仕組みに飲み込まれるだけです。

教訓④:「声を上げる個人」になることの大切さ

JAL事件では、株主代表訴訟を起こした人たちがいました。
結果的には敗訴が多かったとはいえ、「おかしい」と声を上げたことには意味があります

株式投資は自己責任。でも、「仕組まれた損失」には異を唱える権利がある。
泣き寝入りせず、情報を集め、発信し、訴える。

情報弱者であることが最大のリスクなのです。

教訓⑤:守りの投資戦略を持て

JAL事件は、「全力投資の危うさ」も教えてくれます。
ひとつの銘柄に大金を投じていた個人株主は、まさに資産のすべてを一夜にして失いました

だからこそ大切なのは、

  • 分散投資
  • 業種や地域を分ける
  • 「もしこの株がゼロになったら」と常に想定しておく

リターンだけでなく、最悪のシナリオも想定して備えるのが本当の投資家です。

まとめ:株を買うとは、その会社の運命に賭けること

JALの破綻は、ただの「航空会社の倒産劇」ではありませんでした。
それは、ルールの中で誰が守られ、誰が見捨てられるのかが浮き彫りになった象徴的な事件です。

あなたが株を買うということは、
その企業の未来に希望を託すということ。
でもその未来には、必ずしも「あなたを守る仕組み」があるとは限りません。

この事件の教訓を、次の一手に活かしてください。
あなたの資産を守るのは、あなた自身です。

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この記事を書いた人

株式会社シュタインズ

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