【新興国ETF】VWOとは?初心者にもわかりやすく構成銘柄や配当金、株価推移を徹底解説!

この記事では、バンガード社が提供するETF「VWO」に焦点を当てています。V

WOは新興国市場を対象としており、その価格推移は激しい動きを見せています。本記事では、VWOへの投資を考慮する際に知っておくべき重要な情報を包括的に解説しています。これには、VWOの特徴、価格の変動履歴、構成銘柄、配当利回りなどが含まれています。

これらの情報を総合的に検討することで、投資家はVWOが将来の投資対象として適切かどうかを判断できるようになります。

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目次

VWOとは?

VWOとは、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(中国A株を含む)・インデックスに連動する米国のETFです。

この言葉が難解に思えるかもしれませんが、簡単に言うとVWOは新興国にある大型株、中型株、小型株を含む約5,000銘柄に投資を行っているETFです。

このETFは新興国市場に幅広く分散して投資を行っており、その範囲と多様性が特徴的です。覚えておくべき点は、VWOが新興国の多様な株式に投資をしているETFであるということです。

項目VWOの基本情報
名称バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
運用会社Vanguard
市場NYSE ARCA
ベンチマークFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス
経費率0.08%
分配利回り3.38%
基準価額40.16USD
純資産額約720億USD

バンガード社、一流の資産運用会社が運用しているVWOは、新興国市場に焦点を当てたETFです。

バンガードはVWOのほかにも、VOO(バンガード・S&P500 ETF)やVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)などの多様なETFを提供しています。現在のVWOの価格は約41ドルで、米国株は1単位から購入可能です。これは、約5,000円の投資でVWOに投資できることを意味します。この手軽さは、VWOを魅力的な投資オプションにしています。

VWOの配当利回り

VWO、新興国市場に投資するETFは、四半期ごとに配当を支払います。

このETFの現在の配当利回りは2.26%で、配当金は支払い日に自動的に指定された口座に振り込まれます。一般に、VWOは配当を重視したETFではありませんが、配当利回りは他の高配当ETFと比較しても同等の水準にあります。

ただし、新興国の企業は業績が安定していない場合が多いため、高配当投資としては一定のリスクを伴うことに注意が必要です。

VWOの構成国

VWOは新興国市場に投資を行うETFです。このETFが投資している主要な10カ国は以下の通りです。

投資比率
中国32.90%
台湾19.00%
インド15.70%
ブラジル6.80%
サウジアラビア4.90%
南アフリカ共和国4.30%
タイ3.00%
メキシコ2.60%
インドネシア2.00%
マレーシア2.00%
2023年8月18日現在

VWOは新興国市場への投資を目的としたETFで、その構成国の大部分を中国と台湾が占めています。

新興国市場の中で中国や台湾は重要な役割を果たしており、この二国だけでETFの全体の半分以上を占めています。このように、VWOは幅広い地域に投資しているものの、特に中国や台湾への投資が大きな割合を占めていることが特徴です。

VWOの構成銘柄

VWO、新興国市場を対象とするETFには、さまざまな銘柄が含まれています。

ここでは、VWOに含まれる主要な上位10銘柄について詳しく説明します。これらの銘柄は、新興国市場の動向を反映し、投資家にとって新興国経済の成長ポテンシャルを理解する上で重要です。それぞれの銘柄は、新興国の経済や産業におけるキープレイヤーとなっており、VWOのパフォーマンスに大きく影響を与えています。

企業名組入比率
台湾台湾積体電路製造(TSMC)5.02%
中国騰訊控股(テンセント・ホールディングス)3.76%
中国アリババグループ・ホールディングス2.34%
インドリライアンス・インダストリーズ1.51%
香港美団(メイトゥアン)1.25%
米国(ADR)台湾積体電路製造1.22%
ブラジルヴァーレ0.95%
香港中国建設銀行0.94%
インドインフォシス0.94%
サウジアラビアラージヒー銀行0.70%

VWOの構成銘柄に関しては、上位10銘柄が全体の20%近くを占めていることが特徴的です。これは、VWOが「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」に従っているためで、この指数は時価総額加重平均方式を採用しています。

時価総額加重平均方式とは、企業の市場価値(株式の時価総額)が大きいほど、その企業の株式がETF内で占める割合が大きくなる方法です。

この方式により、大企業に重点を置いた投資が行われ、指数全体のパフォーマンスが大企業の動向により強く影響を受けることになります。この結果、時価総額が大きな企業がETFに多く含まれるため、上位の数社が全体のかなりの割合を占めることになるのです。

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【チャート】VWOの株価推移

VWOは新興国市場を対象とするETFで、コロナショック時には価格が大きく下落しました。その後、2021年前半までに大幅な値上がりを見せたものの、現在はコロナショック前の水準で推移しています。

このETFの特徴として、価格の変動が激しいことが挙げられます。新興国市場は経済的な変動が激しく、政治的な不安定性や為替リスクなどの影響を受けやすいため、価格の変動が大きくなることがあります。

投資家は、今後の市場動向や経済状況を注視しながら、VWOへの投資を検討することが重要です。新興国市場の成長潜在力は大きいものの、それに伴うリスクも理解し、自身の投資戦略やリスク許容度に合わせた資産配分を行うことが求められます。

VWOの今後の見通し

2022年から現在にかけて、米国ではインフレが深刻化し、急速な利上げが行われています。2023年6月に一時的に利上げが停止しましたが、7月には再び0.25%の利上げが実施されました。この影響で、2022年にはS&P500が約20%下落するなど株価は大きく下落しました。

米国の金融政策は世界経済に大きな影響を与えます。特に新興国市場に投資するVWOにとって、米国の景気や金利の動向は重要な要素です。米国の景気減速は他の市場にも影響を及ぼす可能性が高いため、米国の経済状況には注目する必要があります。

現在、米国内では物価上昇の勢いが落ち着き始め、景気停滞の兆しが見られています。このため、金利上昇は間もなく終了し、2024年には利下げが予想されています。これが景気にプラスに働くことが期待されています。

一方で、日本では急激な円安が進行しており、これが米国株投資を割高に感じさせています。VWOへの投資を検討する際は、これらの経済情勢や金融政策、為替の動向を踏まえた上で、個々の投資方針やリスク許容度に基づいて判断することが大切です。VWOが今後上昇を続けると予想される場合は、投資のタイミングとして適切かもしれませんが、最終的な投資判断は各個人の責任で行う必要があります。

VWO メリット・デメリット 注意点

新興国市場に投資するETFであるVWOには、以下のような特徴があります。これらの特徴を理解することは、VWOへの投資を検討する際に重要です。

  1. 新興国市場を幅広くカバー
  2. 経費率が低い
  3. メインの投資先としてはリスクが高い

これらの特徴を踏まえ、VWOに投資する際は、そのリスクとリターンのバランスを考慮し、自身の投資戦略や目標に合った方法で取り組むことが大切です。

新興国市場を幅広くカバー

VWOに投資する最大の利点は、新興国市場への幅広いアクセスを提供することにあります。

米国や日本などの成熟市場への投資が一般的ですが、新興国市場には手を出しづらいと感じる投資家も多いでしょう。情報が限られており、個々の企業を分析するには多大な時間と労力が必要です。

VWOは、新興国市場の大型株から小型株まで含む約5,000社に投資しています。このため、VWOへの単一投資だけで、新興国市場全体を効率的にカバーすることが可能です。また、5,000社に及ぶ幅広い企業群への投資は、分散投資の原則を実現し、個別企業の株価低迷によるリスクを軽減します。その結果、個々の企業分析に注力する必要がなく、時間とリソースの節約にも寄与します。

経費率が低い

VWOの経費率は年率0.08%という非常に低い水準です。

経費率とは、投資商品の運用にかかるコストのことを指し、投資額に基づいて自動的に支払われます。たとえば、VWOに100万円を投資した場合、年間の経費はわずか800円になります。

この経費率が高いか安いかは個人の判断によりますが、VWOが提供するサービスを考慮すると、この率は非常に低いと考えられます。VWOは新興国市場の約5,000社に分散投資を行うため、この広範囲のカバレッジを考慮すると、年率0.08%の経費率はコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。この低い経費率により、投資家は投資成果を最大化しやすくなります。

メインの投資先としてはリスクが高い

VWOは新興国市場に投資するETFであり、高いボラティリティ(価格変動幅)が特徴です。

新興国市場は高い経済成長率を示す一方で、いくつかの特有のリスクが存在します。これには政治リスク(政権交代や革命など)、経済リスク(急激なインフレや通貨の急落)、社会情勢リスク(テロ、紛争、内乱)、自然災害リスク(地震、台風、洪水)などが含まれます。

このため、VWOをポートフォリオの主要な投資先とするのはリスクが高いとされ、むしろサブの投資枠として考える方が推奨されます。資産形成の主要な投資先としては、S&P500に連動するVOOや高配当ETFのSPYDなどが適しています。これらは投資家に人気のあるETFであり、VWOと組み合わせることで、リスクを分散しつつバランスの良い投資ポートフォリオを構築できます。このようにバランス良く投資することで、より安定感のあるパフォーマンスを目指すことができるでしょう。

VWOに投資する方法

VWOへの投資方法には「現物取引」と「CFD取引」の2種類があります。

  1. 現物取引: これは一般的な株式取引の方法で、実際の現金を使用して株式を購入し、所有する方法です。この場合、投資家はVWOのETF株式を直接所有し、市場価格に基づいて売買を行います。
  2. CFD取引: CFD(Contract For Difference)取引は、金融商品の価格の変動を利用した差金決済取引です。投資家は、株式や商品、経済指数などの実際の資産を直接購入する代わりに、その資産の価格変動に投資します。CFD取引では、実際に資産を所有することはなく、価格の変動による利益または損失が証拠金として預けられた金額に基づいて計算されます。売りからの取引も可能で、証拠金を担保にして売買が行えるのが特徴です。

それぞれの取引方法は異なるリスクとリターンの特徴を持っているため、投資家は自身の投資戦略やリスク許容度に基づいて適切な方法を選ぶ必要があります。CFD取引はリスクが高い反面、高いレバレッジを利用して大きな利益を得る可能性もありますが、それに伴う損失のリスクも高まります。一方、現物取引はより直接的で、実際にETFを保有することになります。

まとめ VWOとは

VWOに関する重要ポイントをまとめてみましょう。

  1. 多様な構成銘柄: VWOは、新興国市場の大型から小型までの約5,000銘柄を含んでおり、多様な企業群で構成されたETFです。これにより、新興国市場全体の動向を幅広くカバーすることができます。
  2. 中国と台湾の大きなシェア: VWOの構成銘柄の中で、中国と台湾の企業が半数以上を占めています。これは、新興国市場の中心が中国と台湾に集中していることを示しており、これらの市場の動向がVWOのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
  3. 新興国市場の成長ポテンシャル: 新興国市場は、先進国市場よりも成長速度が早いと言われています。VWOは、新興国市場への投資を簡単にするための手段を提供し、投資家にとって資産形成のサブオプションとして魅力的です。

しかし、新興国市場は不確実性も高く、大きな値動きがある可能性があります。そのため、投資家はVWOへの投資を検討する際にはリスクをよく理解し、自分の投資戦略に合った方法で利用することが重要です。投資にはリスクが伴うため、慎重に検討し、分散投資を行うことを推奨します。

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この記事を書いた人

株式会社シュタインズ
「テクノロジー×教育の研究開発」を事業の基盤に、現在は金融教育サービス事業「Moneychat(http://moneychat.life/)」の企画と開発を進める。

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