日経プライム市場の売買代金が6.9兆円となり、過去最大となった模様です。
相場の加熱を表す売買代金で、往々にして「史上最高」などの言葉が出たら天井付近なので、警戒が必要です。
しかし、「売買代金」と言われても、初心者のあなたにとってはなんのことかさっぱりですよね。
そこで今回は、「売買代金」についてわかりやすく解説いたします。
売買代金とは?
売買代金は、株式や仮想通貨などの金融商品が取引所で売買される際に動かされる金額の総計を指します。
株式市場で売買が成立した金額です。
つまり、市場での取引活動の規模や流動性を表す重要な指標となります。相場の加熱を表す売買代金と言っていいでしょう。
取引が活発に行われているかどうかの基準は2兆円だと言われています。
売買代金の理解には以下のポイントが重要です:
- 定義
売買代金は、ある特定の時間枠内で行われた取引の累計金額です。例えば、1日間、1週間、1ヶ月などの期間での取引の合計金額を示します。 - 計算方法
売買代金は、取引の際の取引価格と出来高(取引数量)の積算で求められます。
売買代金 = 取引価格 × 出来高
です。たとえば、ある銘柄の取引価格が100円で、その日の出来高が10,000株であれば、その日の売買代金は、
100円 × 10,000株 = 1,000,000円
となります。 - 市場の活況度を示す指標
売買代金は市場の活況度や流動性を示す重要な指標です。
売買代金が多いほど市場は活発であり、多くの取引が行われていることを示します。一方、売買代金が少ない場合は市場が冷え込んでおり、取引の活発度が低いことを意味します。 - 市場のトレンドの観察
売買代金の変動は市場のトレンドを読み取る手がかりとなります。売買代金が増加傾向にある場合、市場は上昇トレンドにある可能性が高くなります。逆に、売買代金が減少している場合は下降トレンドが続く可能性があります。
初心者の方にとって、売買代金は市場の活発さやトレンドを把握するための重要な情報です。市場の動向を理解するために、売買代金の変動を注意深く観察することがおすすめです。金融ニュースや取引所のウェブサイトなどで最新の売買代金の情報を確認することができます。
売買代金が上昇する理由は?
売買代金が突如上昇する銘柄には、いくつかの要因が関与しています。
以下にいくつかの一般的な要因を挙げますが、市場の状況や個別の銘柄によって異なる場合があります。
重要なニュースや発表
銘柄に関する重要なニュースや企業の発表があった場合、売買代金が急上昇することがあります。
例えば、企業の好業績や新製品の発売、業績予想の上方修正などのポジティブな情報は、投資家の関心を引き、売買代金の増加につながることがあります。
2014年の例では、ミクシィの「モンスターストライク」というスマホアプリが爆発的にヒットして、売買代金が沸騰しました。業績の低迷していたミクシィの業績拡大を期待した投資家の買いが集まったためと言われています。
外部要因の影響
外部要因や市場全体の動向が銘柄の売買代金に影響を与えることもあります。
例えば、経済指標の発表や政治的な出来事、国際情勢の変化などが銘柄に与える影響によって、売買代金が急上昇することがあります。
トレンドやテクニカル要素
銘柄の値動きやテクニカルチャートのパターンも、売買代金の急上昇に影響を与えることがあります。
一定の銘柄が注目され、投資家の間で買いが集まった場合、売買代金が急増することがあります。
スペキュレーションや投資家心理
市場参加者のスペキュレーションや投資家心理も売買代金に影響を与えることがあります。
特定の銘柄が注目され、急騰する可能性に対する期待や、投資家の売買意欲が高まることによって売買代金が上昇することがあります。
ただし、売買代金が突如上昇する銘柄にはリスクも伴います。
価格の急上昇によって過熱感やバブルの可能性も考慮しなければなりません。投資の際には慎重な分析とリスク管理が重要です。
まとめ 売買代金
売買代金は、初心者投資家にとっても理解しやすい概念です。
市場の動向を把握するためには、売買代金の動向を定期的にチェックし、経済ニュースや市場情報を追いかけることが推奨されます。投資においては情報の正確性とリスク管理を重視し、継続的な学習と経験を積んでいくことが成功への道です。
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