株価(株式の値段)は基本的にその株を買いたい人(需要(じゅよう))と売りたい人(供給(きょうきゅう))のバランスによって決まります。
つまり、需要である「買い」が供給である「売り」より多ければ株価が上がり、供給(売り)が需要(買い)を上回れば株価は下がります。
買いたい人の方が、売りたい人よりも多ければ、株価は上がる。
売りたい人の方が、買いたい人よりも多ければ、株価は下がる。
株価を動かす要因|会社の株価の決まり方
会社の株価を動かす要因はいくつかあります。
- その会社自体に関係すること:事業に関するニュース、事件、人気など
- 株式市場全体に関係すること:金利、外国為替(かわせ)、政治、天候、国際情勢(じょうせい)など
また、株価と一緒に知っておく必要のあることが「時価総額」です。
時価総額については、別の記事で紹介していますので、そちらを閲覧して勉強してみてください!
業績と株価|会社の株価
会社の株価を決める最大の要因は、その会社の売上や利益の額などを表す「業績」です。
赤字経営が続いて配当も払えないような会社の株式は買う人が減少するため、株価も低迷する傾向があります。
一方で、売上や利益が増えるなど、業績が良くなると予想されれば、配当が増えることも期待され株価も上がっていく可能性があります。新商品がヒットしたりブームになったりすると、その会社が注目され、株価が上がることが多いのです。
人気と株価|会社の株価
株価は人気によっても左右されます。
イギリスの経済学者であるケインズは、「株式投資は美人投票のようだ」と言っています。
つまり、誰が美人投票で選ばれるかを当てるためには、自分が美人だと思う人を選ぶのではなく、みんなが美人だと思う人を選ばなくてはならないということです。
これは、多くの人が良い会社だと思わなければ株価は上がらない、という意味です。
金利と株価
金利とは、預金や借金に対する利息の割合のことです。
金利も株価に大きな影響を与えます。一般的には、金利と株価はシーソーのような関係にあるといわれています。
金利が下がると株価は上がり、金利が上がると株価は下がる傾向があります。金利の水準は、その時の経済や国の政策によって調整されています。
外国為替と株価
円やドルを交換する時の値段を決める外国為替相場の動きも、株価に影響します。
外国の通貨と日本円を交換するときの円の価値が高くなることを円高、円の価値が低くなることを円安といいます。最近の日本はどうやら歴史的な円安のようです……
円高、円安のいずれにしても、急激な為替の変動は、経済を混乱させます。
政治と株価
国会議員選挙の投票結果や、予算案の作成、経済政策に関する首相や財務大臣等の発言なども、株式市場に影響します。
これは道路や橋を造るということや、税金を高くしたり、安くしたりといったことなど、景気に影響を与えるさまざまな経済・財政・政策が政府によって決まるからです。
国際情勢と株価
歴史的な株価の急落には多くの場合、国際情勢が影響しています。また、最近は株式市場の国際化とともに、外国人投資家の動きが日本の株式市場に大きな影響を与えています。
*「5_TOPIXは日本全体景気を知る手段」の株価の推移を見てみましょう。
自然災害、天候と株価
自然災害も株価に影響します。
地震で大きな災害が起こると、被害にあった会社の業績は悪くなったり、また猛暑が続けばアイスクリームや冷たい飲み物、エアコンなどの製造メーカーの株価は上がりやすくなるでしょう。
様々な要因で株価は動きます。とても複雑なのです。
株式市場は、経済や社会の動きを反映しています。テレビのニュースや新聞の記事などを通じて、「経済」や「社会」の動きに興味を持ち、それが、私たちの暮らしにどのような影響があるのか考えていくことができれば、世界の見え方も変わってくるでしょう。
まとめ 会社の株価の決まり方
株価(株式の値段)は基本的にその株を買いたい人(需要(じゅよう))と売りたい人(供給(きょうきゅう))のバランスによって決まりまるということが今回わかりましたね!
株価は需要と供給によって決まっていますので、株式投資は、得をする人がいれば、反対に損をする人がいる、それで成り立っていることを忘れないようにしましょう。
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