eMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリーで損失が出た?売るべきかどうかはリスク・リターンを理解してから!

「オルカンを50万円分買ったら、すぐに1万円の損失が出ました。このまま持ち続けて大丈夫でしょうか?」という質問は、初心者の方に多い悩みの一つです。しかし、このレベルの理解で株式投資を行うと、成功するのは非常に難しいと言えます。

まず、eMAXIS Slim オールカントリー(オルカン)や楽天・オールカントリーは、株式100%の商品です。つまり、値動きが大きく、短期的には損失が発生するリスクもあります。しかし、これはあくまで長期的なリターンを狙うための商品です。

投資の世界では、リスクとリターンは比例関係にあります。リターンを得るためには、ある程度のリスクを取る覚悟が必要です。つまり、株式投資で利益を上げるためには、一時的な損失が出ても長期的に保有する心構えが重要です。

短期的な損失に対して焦ることなく、まずはリスク・リターンの基礎を理解することが必要です。株式市場は、日々変動するものですが、長期的に見ると右肩上がりの傾向にあります。したがって、オルカンやオールカントリーに投資した後に一時的な損失が出たからといって、すぐに売却するのは得策ではありません。

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eMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリーは「市場リスク」を直接受ける商品です

eMAXIS Slim オールカントリー楽天・オールカントリーは、これ1本で世界中の株式市場に分散投資できる全世界株インデックスファンドです。これにより、個別株のリスクや特定の国や地域に依存するカントリーリスクを回避できるというメリットがあります。

しかし、これらの商品は株式のみに投資するため、市場全体のリスクをそのまま引き受けることになります。つまり、株式市場が全体的に下落すれば、オルカンも影響を受けるということです。

https://smartandresponsible.com/blog/indexing5/

市場リスクとは?

市場リスクとは、株式市場全体の変動によるリスクのことです。例えば、金融危機経済の不況などが起こった場合、どの企業の株価も一斉に下落する可能性が高くなります。全世界株インデックスファンドは、特定の個別株に依存するリスクを避けることができますが、こうした市場全体の変動には避けられない影響を受けます。

ただし、この市場リスクを引き受けることが、長期的には大きなリターンを得るための基本的な要素でもあります。

長期投資と市場リスク

歴史的に見て、株式市場は一時的な暴落や調整を繰り返しながらも、長期的には右肩上がりの傾向があります。オルカンやオールカントリーに投資することで、市場の成長を享受することができる反面、短期的な下落に直面することもあります。

そのため、たとえば50万円投資してすぐに1万円の損失が発生したとしても、慌てて売却するのではなく、長期的な視点で市場に残り続けることが重要です。短期的な損失に動揺せず、リスク・リターンの関係を理解しておくことが、成功する投資の鍵です。

過去の大暴落データから学ぶ:最大40%〜50%の下落もあり得る

株式市場は、長期的には右肩上がりで成長してきましたが、短期的には上げ下げを繰り返す性質があります。平常時の株価変動は**±10%程度に収まることが多いですが、時には市場が極端に「楽観」または「悲観」に傾き、バブルや大暴落**を引き起こすことがあります。

過去の大暴落を振り返る

過去100年を見ても、株式市場にはたびたび大暴落が訪れています。特に、2000年以降の大きな暴落を振り返ると、以下のような事例があります。

  • ITバブル崩壊(2000年〜2001年):株価は-45%の大幅な下落
  • リーマンショック(2007年):世界金融危機により、株価は-50%もの下落を記録
  • コロナショック(2020年):パンデミックの影響で、一時的に-20%の下落

これらの暴落は、短期的には非常に大きな損失を生む一方で、その後の市場の回復を見れば、長期的な成長が続いていることも確認できます。

https://myindex.jp/study/data/crisis.html

インデックス投資でも50%の下落に備える必要がある

たとえeMAXIS Slim オールカントリー(オルカン)や楽天・オールカントリーのような分散型インデックスファンドに投資していたとしても、大規模な市場全体の暴落が起こった場合、一時的には40%〜50%の下落が起こる可能性があります。

こうした下落に耐えられるかどうかが、投資家の精神的な準備として重要です。市場は一時的に大きな動きを見せることがありますが、過去のデータを基にすると、時間をかけて市場は回復し、再び成長を続ける傾向があります。

投資の世界ではリスク無くしてリターンは得られない

最後に、投資における基本概念である「リスク・リターン」について解説します。

まず、リターンは、その投資から得られる収益のことです。これは多くの方がイメージしやすい部分でしょう。一方で、投資の世界で使われる「リスク」は、日常の「危険」とは異なり、価格変動の幅の大きさを指します。つまり、リスクが高い資産は値動きが激しいということです。

リスクとリターンの関係

投資の世界では、リスクとリターンは比例関係にあります。リスクが高い資産は、大きなリターンを得る可能性がある一方で、大きな損失を被る可能性もあります。逆に、リスクが低い資産は、安定したリターンが期待できるものの、大きな利益を得るのは難しいです。

例えば、商品A商品Bがあったとすると、商品Bの方がリスクが高く、「大儲けできる可能性がある一方、大損するリスクも大きい」という特徴を持ちます。このリスクとリターンの関係は、投資の基本原則として覚えておくべきです。

オルカンのリスクについて

eMAXIS Slim オールカントリー(オルカン)は、100%株式に投資する商品です。つまり、株式市場全体の値動きに強く影響を受けるため、他の投資信託に比べてリスクが高い商品に分類されます。株式市場が上昇すれば大きなリターンが期待できる反面、下落時には一時的な損失を覚悟する必要があります。

https://www.jsda.or.jp/shinchaku/jflecinfo.html

リスクを理解して投資を続ける

オルカンのような商品に投資した場合、50万円の投資で1万円の損失が出ることはしばしば起こり得ます。しかし、これを理由に一喜一憂していては、投資の長期的なメリットを享受することはできません。リスクとリターンの関係を理解し、短期的な損失に動揺せず、長期的な成長を見据えることが大切です。

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まとめ:短期的な株価変動で焦らず、インデックス投資の基礎をしっかり学ぼう

オルカンなどのインデックスファンドに投資しているにも関わらず、少し株価が下がるとすぐに売りたくなる場合、それは投資の基礎知識が不足している可能性があります。

インデックス投資は、長期的な視点で市場全体の成長を期待する投資手法です。短期的な値下がりに動揺してしまう場合は、まずは投資のリスクとリターンの関係や、市場の歴史的な動きについてしっかり学ぶことが重要です。

本を読むなどして、インデックス投資の基礎知識を身につけてから相場に臨むことで、短期的な変動に左右されず、長期的な成長を目指す冷静な投資判断ができるようになります。

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この記事を書いた人

株式会社シュタインズ
「テクノロジー×教育の研究開発」を事業の基盤に、現在は金融教育サービス事業「Moneychat(http://moneychat.life/)」の企画と開発を進める。

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